アディダス「RPT-01」
スポーツアパレルブランドのアディダスは、これまでにもいくつかのヘッドホンブランドとのコラボによるヘッドホン、イヤホンを商品化してきました。IFAで発表した「RPT-01」はアディダスのロゴを冠して、よりスポーツシーンでの使いやすさを高めたオンイヤースタイルのワイヤレスヘッドホンです。欧州の販売価格は169ユーロ(約2万円)です。発売予定は9月25日。
ヘッドホンは汗を多くかくスポーツシーンで音楽を聴くための機器としては不向きなように思いますが、そこはアディダスがスポーツアパレルの分野で培ってきたノウハウが大いに活かせる部分でもあります。ヘッドホンのハウジングカバーは着脱できる仕様になっていて、水洗いすればいつもきれいに保つことができます。本体も防汗仕様。内蔵バッテリーをフルに充電すれば最大16時間の連続音楽再生ができるので、10時間連続して走り続けるフルマラソンの競技中にもバッテリー切れを気にせず音楽に没入できます。
なお、アディダスからはネックバンドスタイルのワイヤレスイヤホン「FWD-01」も同時期に発売されます。価格は149ユーロ(約17,000円)です。
フィリップス「PH805」
IFAでも少しの間オーディオ新製品はご無沙汰していたフィリップスが、今年はイノベーティブな新製品を発表していました。PH805は強力なノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホンです。欧州では179ユーロ(約21,000円)で10月に発売を予定しています。
見た目にはプレーンなデザインのヘッドホンですが、右側イヤーカップの側面がタッチセンサーコントローラーになっていて、上下スワイプ、タップ操作のほか、手のひらで押さえるとペアリングしたスマホのボイスアシスタントを呼び出せます。ノイズキャンセリング機能をオンにした状態で約25時間の連続音楽再生が楽しめます。
そしてフィリップスからハイエンドヘッドホン、Fidelio(フィデリオ)シリーズも復活します。開放型のハウジングに50mmの大口径ドライバーを搭載するフラッグシップ「Fidelio X3」です。こちらは参考展示として紹介されていたため価格が明らかにされていませんが、秋に欧州で発売を予定しているそうです。ハウジングやヘッドバンドをファブリック調のマテリアルでカバーしたスタイリッシュなデザインが魅力的です。
ヨーロッパのヘッドホンは音質もさることながら、プロダクトデザインにエッジの効いた個性派ぞろい。思わずブツ欲が刺激されて、IFAの取材中にショップを訪れるたびに「さて、1台買って帰るか」という気持ちの高ぶりを抑えることに一所懸命でした。