GPUにNVIDIA Quadroを採用するクリエイター向けPC「ConceptD Pro」シリーズ
2019年4月に米国ニューヨークで発表した、クリエイター向けPC「ConceptD」シリーズ。IFA 2019では、そのConceptDシリーズの機能強化モデルとなる「ConceptD Pro」シリーズが発表された。
最上位となる「ConceptD 9 Pro」は、ディスプレイ側面中央にもヒンジを備える独特のフリップ型ディスプレイ「Ezel Aero Hinges」を用いた17.3型 4K IPS液晶を採用する点は従来同様。新モデルでは、CPUがCpre i9-9980HK、ディスクリートGPUがQuadro RTX 5000へと強化されている。
ディスプレイはAdobe RGBカバー率100%、Delta Eは1未満、Pantone認定も取得した広色域パネルを採用。メモリは最大32GB、内蔵ストレージは最大2TBのPCIe SSD(RAID 0構成対応)だ。Wi-Fi 6準拠の「Killer WiFi 6 AC」も搭載する。サイズは428×303.3×26.5mm、重さは4.3kg。発売時期は欧州および北米で2019年11月を予定しており、価格は欧州で5,499ユーロ、北米で5799.99ドルからとなる。
ConceptD 7 Pro
ミドルハイレンジの「ConceptD 7 Pro」は、CPUが第9世代Intel Core i7またはCore i5となるが、ディスクリートGPUがQuadro RTX 5000 with Max-Q designまたはQuadro RTX 3000へと強化。
ディスプレイは15.6型 4K IPS液晶で、Adobe RGBカバー率100%、Delta E 2未満、Pantone認証取得の広色域パネルとなる。Wi-Fi 6準拠の「Killer WiFi 6 AC」も搭載。サイズは358.5×255×17.9mm、重さは2.1kg。発売時期は欧州が2019年11月、北米が2019年9月を予定しており、価格は欧州で2599ユーロ、北米で2699.99ドルから。
ConceptD 5 Pro
ミドルレンジの「ConceptD 5 Pro」も、ディスクリートGPUがQuadro RTX 3000またはQuadro T1000へと強化されている。ディスプレイは17.3型または15.6型が用意され、解像度はいずれも4Kで、Adobe RGBカバー率100%、Delta E 2未満、Pantone認証取得の広色域パネルとなる点も上位モデルと同様だ。
サイズと重さは17型モデルが403.5×280×24.7mm・2.83kgで、15型モデルが363.4×254.15×23.14mm・2.59kg。発売時期は欧州が2019年10月、北米が2019年12月を予定しており、価格は欧州で1999ユーロ、北米で1799.99ドルから。
ConceptD 3 Pro
最下位モデルとなる「ConceptD 3 Pro」も新たに発表。こちらは、CPUに第9世代Intel Core i7またはCore i5を、ディスクリートGPUにQuadro T1000をそれぞれ採用する。ディスプレイは15.6型フルHD対応で、DCI-P3カバー率100%、Delta Eは2未満、Pantone認証取得の広色域パネルとなる。
メモリはDDR4を最大32GB、内蔵ストレージは最大1TBのPCIe SSDおよび最大2TBの2.5インチHDDで、Intel WiFi 6 AX搭載と、上位モデルと遜色のないスペックだ。サイズは363.4×254.5×20.85mm、重さは2.35kg。発売時期は欧州、北米ともに2019年11月を予定しており、価格は欧州で1499ユーロ、北米で1699.99ドルから。