――さて、これからが今回の座談会のメインイベントです。クラロワリーグのワールドカップ、もしくは国別対抗戦が開催され、日本のA代表の監督に就任した場合、どの選手を代表として招集しますか。1v1や2v2、KoH、サブなどの役目を考え、4~5人選んでください。プロが中心になると思いますが、プロ以外でも大丈夫です。

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    それぞれの監督が考えたクラロワのオールスターチーム

ルイス:2v2はみんなRADライキペアなんですね。

おこめ:え、俺は違うよ。なんかね、みんな視野が狭いよ。2v2は既存のペアでどこが強いかって考えているからか、シーズン1で結果を出したRADとライキを選んでいるんだけど、それは発展性がないよね。Jackとみかんが絶対合うよ。ふたりともエゴが強いから、奇跡のケミストリーが起こる。

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    おこめ監督の選んだ日本代表メンバー

ルイス:その可能性はあるかもしれないですけど、それを日本代表で出すのはリスキーじゃないですか。

おこめ:招集してから練習するは時間はあるから、なんとかなるよ。

ルイス:おこめ監督はそう言っていますけど、日本代表となれば、いつもペアを組んでいる選手がいいと思います。

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    ルイス監督の選んだ日本代表メンバー

おこめ:それは絵的にもつまんないよ。新たなドリームチームはいつもと違うほうがおもしろい。まあ、練習時間があまり取れないなら、いつものペアの方が絶対いいだろうけど。

フチ:RAD・ライキの2v2は、いつも練習を見ているんですけど、会話を聞いているだけで格が違うことが分かります。このペアが世界最強。

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    フチ監督の選んだ日本代表メンバー

ルイス:2v2にRAD、ライキを選んだのにはもう1つ理由があって、チームとして考えたとき、ライキはチームの緩衝材というか、いい感じにまとめてくれることに期待できるかなと。

おこめ:ああ、それをいったら、私の選んだ選手はヤバいかも(笑)。

ルイス:チーム崩壊するかも。

おこめ:スキルでしか見てなかったよ。たしかにそうだよね。チームバラバラになっちゃうよね。

フチ:1v1は満場一致でKKですね。安定志向で考えちゃって、初見の選手にシングルのBO3はプレッシャーが厳しいかなと思うので、場慣れしている選手を入れたい。でも、ちょっと安定すぎてつまらないかもしれませんね。すいませんでした。

一同:(笑)。

ゼロス:まあ、だいたい似通ってきてしまいますよね。在野の選手としてmugiが全員入ってますし。

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    ゼロス監督の選んだ日本代表メンバー

フチ:プロ界隈で有名ですよね。海外のコーチとかとSNSで話をしていると、「PONOSはmugi入れないの」って言われます。

おこめ:mugiは年がまだ足りてないんだよね。

フチ:ルイス監督がてんぷら選手をKoHに入れたのはなぜ?

ルイス:本人が聞くと調子に乗るから絶対に本人の耳に入れたくないんだけど、僕がチームのなかで一番、シングルにおいて全幅の信頼をおいているのは、てんぷら選手。KK選手が強いことはわかっているんですけど、彼の人となりがわかっていないので、自分が監督をするなら、てんぷら選手を入れますね。

――耳に入れたくないと言われても、記事になってしまうのですが。

ルイス:絶対に読ませません!

一同:(笑)。

フチ:いや、でもこれやりたい。すごくやりたい。

ルイス:オールスターやりたいよね。絶対おもしろい。待ってます!

(詳細はまだ発表されていませんが、『クラロワ』を運営しているSupercellによると、オールスターは実施されるそうです)

――それでは最後に、監督という役回りは辛いこともが多いと思いますが、それでも楽しいこと、うれしいことはあると思います。どんなことが楽しかったかお聞かせください。

おこめ:うれしかったことは、選手の成長を実感できたこと。昨年はちょっと練習量、練習態度が良くなくて、それで3週間けんつを試合に出さなかったことがありました。去年のリーグ中もずっと話をして、リーグが終わってオフシーズンでも話をして、今年のリーグが始まってもずっと話をしてきました。最後にもう一度彼を信じてみようと思い、シーズン1を一緒にやってきたんですけど、彼がいい方向に変わってきて、真剣に話してきてよかったなと。あとは、単純に勝ったとき、選手ががんばっているのが結果に結びついたときですね。つらかったのは、時間がなくてクラロワリーグにリソースすべてをつぎこめなかったことです。

フチ・ルイス:ありがとうございます。

おこめ:それやめて(笑)

ゼロス:やはり勝ったときが一番うれしいですね。それは、選手時代も監督になっても変わりません。普段、選手の練習を見ているので、結果が出たたときはうれしい。つらいことは、メディアの対応や写真撮影などで、監督がフォーカスされないことですかね。少しさみしいです。

おこめ:その悩みは元選手だからかな。私はあまり目立ちたくない。選手がもっと目立ってほしい。

ルイス:え、配信ではすごく目立ってますよ。本当は目立ちたいんじゃないですか?

おこめ:え、目立ってる? 自分よりリーグやその場を盛り上げたいとは思っています。この前のグループ分けのときも、みんなが真面目なことしか言わないから、ちょっとプロレスチックなことをしてみたんですよね。まあ、やり過ぎると反感買うので、ギリギリのラインで。クラロワのいいところでも、悪いところでもあるのが、チームを超えて選手同士で仲が良すぎること。ファンもその傾向があって、この前のファンミでも、どのチームの選手とも写真とか撮っていたんですよね。アイドルの推しでいうところの誰でも大好き状態。クラロワリーグがもう1つ大きくなるには、特定のチームのファンができてもいいかと。その方が確実に熱狂的なファンになるので。

ルイス:うれしいのは勝ったとき。チームの対策に時間を割いているので、勝ったときは報われた感じがします。時間を割いてよかったと思う瞬間ですね。アナリスト的なこともやっているので、分析面で後れを取って負けたときは、悔しいし、とてもつらい。

フチ:つらかったのはシーズン1で2連敗したときです。チームの雰囲気がそれはそれは悪くなって、2日間食事も口にできなくなりました。そこで、今後についてミーティングをすることになったんですけど、ミーティング前日に眠れなくて、結局眠れてもも3時間くらいで起きてしまうほどでした。寝ている間も悪夢も見て飛び起きたくらい、ずっと悩んでいたんです。結果的にはミーティングがうまくいったんでよかったんですが、そこまでがつらかった。うれしかったのは、それが結果につながって、ケイオスセオリー戦でみかん選手が勝ったときですね。優勝したときよりもうれしかった。あとは、監督になって、いろいろな人と話ができるようになったことです。パブリックビューイングの配信をしている会社の人など、選手時代には接することのなかった会社の人と直接話すことで、「いままでこういうことをやってくれていたんだ」と実感できました。

――監督になってよかったですか?

フチ:はい、監督になってよかったです。

ルイス:まだなったばかりなのでわからないですね。昨年は選手兼監督の立場でしたが、そのときのほうが強かったので。

おこめ:よかったです。

ゼロス:よかった……と思います。

おこめ:煮え切らない返事だな、まだ選手に未練があるんだね。

ゼロス:去年と比べるとやることもすごい増えて、背負っているものが大きいので、やりがいはすごくあります。なので、よかったと思います。

――ありがとうございました!