クリームを使用した磨き方
クリームを使用した靴の磨き方には一連の流れがあります。以下、詳しく見てみましょう。
1.シューキーパーで革を張る
まずシューキーパーを準備し、革がピンと張るように靴に入れます。靴ひもはできれば事前に外しておきましょう。シューキーパーとは洋服で例えるとハンガーのようなもので、余分な湿気を吸い取りながら靴の形を整えることができるので、ぜひ持っておきましょう。
2.ほこりを取り除く
次に、馬毛のような毛先が柔らかいブラシで靴全体をブラッシングし、ほこりなどを取り除きます。
3.クリーナーで汚れを取り除く
その後、ステインリムーバーなどのクリーナーをクロスに染み込ませて、ブラッシングでは落としきれなかった、細かな汚れや汗や古いクリームなどを取り除いていきます。このとき、革は水に弱いので、クロスは必ず乾いたものを使用しましょう。
4.革にクリームを塗り込む
ブラッシングが終わったら、クロスに乳化性クリームを薄く取って、革に塗り込んでいきます。これを2、3回繰り返します。
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5.クリームを均一に馴染ませる
豚毛のような毛先が硬いブラシで全体をブラッシングし、クリームを広く均一になじませていきます。少し力を入れて強めにブラッシングすることがコツです。そうすることで、次第にツヤのある光沢が出てきます。
6.完成
最後に、クロスで丁寧に磨きあげて完成です。
ここからさらにツヤを出したい場合には、4から6までのステップを油性クリームで行うと、より光沢のある仕上げにすることができます。
【知っておくと便利】雨に濡れたときの手入れ方法
革は水にとても弱いので、雨の日に履いた後にはケアが必要になります。続けて、雨の日に実践したい靴のケア方法についても簡単に解説いたします。
まずは、雨水や跳ねて付いた汚れをクロスで拭きとります。
次に、靴の内側の湿気を吸い取るために、丸めた新聞紙を中に入れます。このとき、靴用の乾燥剤や木製のシューキーパーを使うとなお良いでしょう。
形を整えたら、通気性のよい場所で半日以上乾かします。このとき、直射日光の当たる場所や急激に温まるような場所は、革が硬くなる要因となるので避けていくださいね。
靴が乾いた後は、通常の磨き方の手順で磨いていきます。最後に防水スプレーで仕上げて、完成です。
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まとめ
革靴を長く愛用し、自分の見た目を演出する一部として効果的に機能させていくには、日頃からの適度な手入れが欠かせません。靴ごとに適したクリームを正しく使用して、栄養と潤いと光沢を与えることで、より強く美しく保ち続けることができるようになります。
そのためには、必要な基礎知識に加えて、実際に手入れをしてみる実践を繰り返していくことが一番の近道。革靴ごとの扱い方を手になじませ、ビジネスの強力なツールとしても使用していきたいものです。