小型端子を採用しているためアダプター類が必須
セットアップは特に難しくありません。注意点としては、基板にRaspberry Pi Zero Wを採用していることから、一般的なHDMIケーブルやUSBキーボードはそのまま挿せないこと。外部ディスプレイに接続するためには、片側がminiHDMIのHDMIケーブル(またはアダプター)、USBキーボードと接続するためにUSB変換アダプターが必須です。あとは電源供給用に、5V1.5A以上のUSB ACアダプターが必要となります。
ちなみに、500台限定モデル「PC 40th Anniversary Edition Premium Package」にはUSBキーボード、HDMIケーブル、USB変換アダプター、USBケーブル(電源供給用)が同梱されていますが、PasocomMini PC-8001を単体でゲットした場合は、アダプター類を用意することを忘れずに。USB ACアダプターはスマホ用の多くがそのまま使えます。
PasocomMini PC-8001でできること
PasocomMini PC-8001で何ができるのかというと、基本的にはPC-8001の実機でできたこと全部です。PasocomMini PC-8001には、PC-8001のハードウェアエミュレーターが搭載されており、その上でソフトウェアがそのまま実行されています。
実際、起動画面には「NEC PC-8001 BASIC Ver 1.1 Copyright 1979 (C) by Microsoft」とクレジットが現れ、PC-8001が搭載していたホンモノのBASICが動きます。それどころか、マシン語も入力、実行可能です。
つまり、自分でプログラムを組むこともできるし、当時の雑誌・書籍に掲載されていたプログラムリストを入手すれば、そのまま実行可能なわけですね。
PC-8001のBASICやマシン語を完全に再現できるといっても、いまの時代にプログラムを1文字ずつ入力するのは相当な苦行です。というわけで、PasocomMini PC-8001には懐かしのゲームが16本収録されています。ラインナップは「平安京エイリアン」、「JUPITER LANDER」、「モールアタック」、「LUNAR CITY SOS!!」、「SNAKE WORLD」、「ASTEROID BELT」、「SPACE MOUSE」、「SPACE SHIP」、「SUB-MARINE」、「MARINE BELT」、「CHECK P.」、「PARACHUTE」、「PC-ジャン!」、「ROCKET BOMB」、「走れ!スカイライン」、「オリオン80」と、なかなかの充実っぷり。
当時、これらのゲームで遊んだ人たちは、思い出が蘇るタイトルばかりで感涙間違いなし。PC-8001の存在すら知らなかった方々も、シンプルなゲーム性に意外とハマるかもしれません。