攻撃手段はなし! 逃げるか隠れるかの2択『ホーム・スイート・ホーム』
さて、2本目に紹介するのは『Home Sweet Home』(ホーム スイート ホーム)。タイ発の探索ホラーアドベンチャーゲームで、元は2017年にSteam版でリリースされたゲームだが、今年6月にVR対応でPS4へ移植されている。
さて、筆者が『ホーム スイート ホーム』というタイトルから思い出してしまうのは1989年に劇場公開された映画『スイート・ホーム』である。そして劇中BGMの1曲には「Home Sweet Home」という本作と同名曲が存在したため、俄然本作への興味を持ってしまったのである。ちなみに映画『スイート・ホーム』の音楽は元PSY・Sの松浦雅也氏が手掛けていたので、当時(今もだが)PSY・Sの大ファンだった筆者は映画よりもサントラ盤が欲しくて即買いしてしまったという経緯があった。
話は逸れたが、『ホーム・スイート・ホーム』の紹介をしていこう。プレイヤーは主人公のティムとなって、目覚めた自室をスタート地点に、失踪した妻のジェーンを探すべく、奇妙な館内を探索していくことになる。操作はアナログキーでの移動と、取得可能なアイテムや開閉可能な扉は枠が白く光って表示され、ボタン1つで目的のアクションを行うことができるなど、初心者にも優しい作りになっている。ある意味、90年代以降にブームとなったオールドスクールな3Dアドベンチャーという側面も持っているので、「難しい操作が必要なのではないか……」と敬遠している人には、全力でその偏見を解いてもらいたいと思う。
プレイヤーは館を探索する中で、時折襲いかかってくるクリーチャーに出会うことになるが、こちらには一切攻撃手段はなく、逃げるか隠れるかでやり過ごすしかない。探索時は「何かが起こりそうで起こらない」という不安を煽る恐怖感につきまとわれるのだが、敵に襲われた時だけは「追われる恐怖」を味わうことになる。
本作をプレイする中で気付くのが館内の構造が都度、変化していく点。くぐってきた扉が、後に行き止まりになったり、最初に通った時にはなかった扉が増えていたりと、何が起こるかわからない。更に赤黒く不気味に歪んだ壁からは黄泉の国と繋がっているのか、魑魅魍魎が出入りしている。
直接的な怖さは1本目に紹介した「KITCHEN」には敵わないが、館内を探索しているうちにじわじわと異世界に取り込まれてしまう魅力を秘めた1作である。ボリュームも充分で初回クリアまで8時間前後は楽しめる。古典的ホラーアドベンチャー好きにはぜひオススメしたい。価格はパッケージ版、ダウンロード版共に4,860円(税込)で発売中。
~あまりりすの 「この曲が好き!」~
初めまして、『あまりりす』の猫崎しのです。本連載では記事の最後にあまりりすのメンバーが毎回好きな楽曲を紹介するという“連載内連載”をすることになりました。第1回は猫崎が『ゆるめるモ!』さんの「逃げろ!!」という曲を紹介したいと思います。
この曲は「つらいときは逃げてもいいんだよ」というメッセージが込められていて、ゆるめるモ!さんのコンセプトである「窮屈な世の中を緩める」にピッタリの代表作です。猫崎もずっと救われている曲です。ぜひみなさんもつらいとき寄り添ってくれるゆるめるモ!さんの曲を聴いてみてくださいね。
【あまりりすプロフィール】
2019年1月にライブデビューした、「結城るるか」「猫崎しの」「七瀬みう」「成瀬琳夏」の4人組アイドルグループ。楽曲提供を「スーパースィープ」と元VAMPIRE PLEDGEのギタリスト、「ツカーサ」がそれぞれ行っている。キュートなグループ名に反するアグレッシブなライブパフォーマンスが特徴かつ魅力。現在月10本前後のライブを行っているので、ぜひライブに遊びにきてください!
◆あまりりす公式twitter >> https://twitter.com/amaryllis_idol
◆結城るるか >> https://twitter.com/Ruruka_yuki
◆猫崎しの >> https://twitter.com/shino_nekozaki
◆七瀬みう >> https://twitter.com/miu_nanasee
◆成瀬琳夏 >> https://twitter.com/rinka_naaaa