最近よく「e-BIKE」という言葉を聞きます。これは、スポーツ系自転車、とくにクロスバイクやマウンテンバイクなどに電動アシスト機能を搭載した製品のこと。北米などを中心に人気が広がり、最近は日本でも大きな展示会が開かれるほど注目度が高くなってきました。
このe-BIKE、多くのメーカーがシマノやボッシュなどのアシストユニットを導入しているのですが、ユニットからすべて自社開発している国内メーカーもあります。その1社がパナソニックです。
そんなパナソニックがe-BIKEの魅力を発信するため、長野県白馬にe-BIKEをレンタルして体験できるコースを監修しました。街乗り自転車(通称ママチャリ)しか乗らない筆者は「スポーツサイクルなのにアシスト機能をつける意味はなんなのか?」と疑問だったのですが、これはe-BIKEの魅力を知るためのよいチャンスかも!と、さっそく体験してきました。
初めてのマウンテンバイクコースはジェットコースターより怖かった!
おじゃましたのは、長野県の白馬岩岳マウンテン リゾートにある「白馬岩岳 MTB PARK」。ここはマウンテンバイクの聖地ともいわれる場所で、日本全国からマウンテンバイク乗りが集う人気スポットです。うれしいのは自転車と一緒に山頂まで登れるゴンドラが運行していること。つまり、上り坂の苦しさを味わうことなく、雄大な景色のダウンヒルを楽しめるのです。
体験したパナソニックのレンタルe-MTB(電動アシストマウンテンバイク)は、ゴンドラを下りてすぐの場所にレンタルスペースを用意。手ぶらでゴンドラに乗って気軽にe-MTBを体験できます。
ただし、このダウンヒルコースは比較的初心者向けの簡単なコースでも、7km弱あるロングコース。マウンテンバイクを乗ったことがない人や、マウンテンバイクは街でしか乗ったことない人、マウンテンバイクは好きでもe-BIKEが初めてという人が、いきなり挑戦するには不安な長さです。そこで登場するのが、今回紹介するパナソニック監修の体験コースなのです。
パナソニックのe-BIKEといえば、「Xシリーズ」と呼ばれる本格派マウンテンバイク。現在は「XM1」「XM2」そして、2019年3月発売の最上位機種「XM-D2」という3モデルがあります。
山頂で借りられるのはXM1とXM2の2種類。どちらもフロントサスペンションタイプのマウンテンバイクで、大きな違いはXM1が外装10段のギアを搭載しているのに対し、XM2は内装2段、外装10段の合計20段のギアがあります。初心者としてはどのモデルを借りるか悩むところですが、とりあえずレンタル料金が同じなら高いモデルを借りるか! という単純な考えでXM2を借りて乗ることにしました。
e-MTBを借りたら、さっそく試乗です。このコースは休憩しなければ片道10分もかからない短いコース。とはいえ、途中で小さなアップダウンがあったり、終盤に急な坂が出現したりと、なかなか起伏に富んでいます。
文章で書くと簡単そうですが……マウンテンバイクのコース初心者の筆者にとっては非常に怖い! 普段の生活は街乗り自転車なので、今回の試乗も「多少デコボコ道があっても所詮は自転車だし」などと思っていましたが、サスペンションで衝撃の多くが吸収されているのにも関わらず転びそうな恐ろしさが。マウンテンバイクを楽しむ人は、このスリルを楽しむんでしょうね。