リモートワークはVirtual Connectで
働き方改革が注目される昨今、社員が会社に出社せず、リモートワークで働ける環境を導入する企業が増えていくことが予想されます。そんなビジネスパーソンに向けてDynabookでは、ハードウェアとソフトウェアの両側からアピールしていきたい考え。まずハードですが、軽くて強く、そして長時間駆動のデバイスが何よりの強みになります。dynabookブランドでは、ビジネスモバイルPCに2in1 PCと、出先でも快適に仕事ができる様々な製品を用意しています。
ソフトに関しては、セキュリティに注力したサービスを提供します。USBブート型シンクライアント「Virtual Connect」は、社外から社内PCに安全に接続できるサービス。展示ブースの担当者は「専用の起動USBメモリからPCを立ち上げると、社内のPCにVPN接続でアクセスできます。これにより在宅ワーク、モバイルワークのハードルが下がります」と説明します。
リモートデスクトップで社内PCを動かす仕組みなので、ファイルの保存操作をすると、実際のファイルはすべて社内のPCに保存されます。自宅や外出先で情報を漏洩させてしまうリスクが低くなります。
すでに企業向けに導入が進み始めているそうで、担当者は「社員の個人所有PCを使うとなると、セキュリティ対策はしっかりしているのか、Windowsの更新は定期的に行っているのかなど、不安要素が尽きません。Virtual Connectなら、そのあたりも安心です」といいます。万が一、このUSBを紛失しても、拾った第三者はただのUSBメモリとしか認識できない(このUSBメモリからのアクセスを遮断する管理設定は必要)という点も、安心できる要素です。
DE100×AR100でサービス拡張
小型のWindowsデバイスとして、モバイルエッジコンピューティングデバイス「dynaEdge DE100」を中心に据えた様々なサービスが考えられています。
DE100はスマートフォンを少し大きくしたサイズ感で、重さ約310gと軽量ながら、OSにWindows 10 Pro 64ビットを搭載しています。Windows 10 IoT Enterprise (2016 LTSB)も選択可能です。ディスプレイの後ろに設置すれば、省スペースのデスクトップ環境が整います。
Dynabookでは、DE100をインテリジェントビューア「AR100」と組み合わせることで、業種・業態を超えたサービスを提供していく方針です。AR100は、Windows対応のメガネ型ウェアラブルデバイス。重さは約48gしかありません。小型のnHD(640×360)高精細ディスプレイに映像を流せるほか、マイク、スピーカー、通信機能も備えています。
Dynabookは7月2日に、現場向け「作業支援ソリューション Vision DE Suite」を発表しました。DE100×AR100の組み合わせで、工場、交通、インフラ、流通、監視・警備、メンテナンスといった分野に対して、サービス、デバイス、プラットフォームを提供していくとします。具体的な使い方を見てみましょう。
現場作業者は、作業中に遠隔の支援者とリアルタイムで映像を共有できるほか、ハンズフリーで音声通話もできる仕様。支援者がテキストメッセージを送ったり、作業者が映像を見ながら作業したり、作業の様子を録画したりと、ニーズに沿った柔軟な使い方ができるのが特徴です。
展示では、熟練の技術者から新人へと技能継承する(工場)、広大な倉庫から目的の品物を正確にピッキングする(流通)、顔照合技術によって登録された人物を探し出す(監視・警備)といった利用シーンを紹介していました。