専用パッド「Kunai」や2画面ドック、ゲーム機並みの周辺機器

ゲームコントローラーの存在は、専用ゲーム機がスマホに比べ有利になりやすい部分だろう。ROG Phone 2でASUSが用意する豊富な周辺機器ラインナップの中で、ゲームパッド「Kunai」(くない)には特に注目したい。Kunaiは、身も蓋もなく言ってしまえば、Nintendo SwitchのJoy-Conライクに使えるゲームパッドだ。Kunaiと各種アタッチメントを組み合わせることで、スマホ本体の左右に装着して携帯ゲーム機状にしたり、無線接続の独立したゲームパッド状にしたりできる。

  • ゲームパッド「Kunai」は様々なパターンに組み替えて使用できる

  • 装着できる周辺機器がとても多い。これは装着例のチャート

  • Kunaiを独立したゲームパッドとして利用するためのセット

  • こちらはKunaiを本体に装着するためのアダプタ

  • 実際にKunaiとKunai用アタッチメントをROG Phone 2に装着したところ

  • できる限りゴテゴテに装備してみた。重量やサイズはスマホの範疇を軽く超え、かなり「本気でゲームやってます」感が高まる

初代ROG Phoneから引き続き、ディスプレイを拡張して2画面化できるドックも、ROG Phone 2用の「TWINVIEW DOCK II」としてパワーアップした。スマホを装着することで、6.59インチFHD+のAMOLEDを上下2画面に拡張でき、5,000mAhの拡張バッテリーとしても機能する。2画面対応のゲームタイトルでなくとも、片方の画面でゲームを楽しみながら、もう片方の画面では攻略サイトをブラウジングしたりといった利用が可能だ。日本的には、片方の画面でパズドラでもやりながら、もう片方の画面ではFGOを周回するといった楽しみ方ができるかもしれない。

  • 「TWINVIEW DOCK II」を装着。上下の画面で違うゲームをプレイしたりもできる

変わった周辺機器では、専用のカバーケースも工夫があって面白かった。見た目は(「玩家ゲーマー」とか「ROGに参加」など、味のある日本語?がプリントされた)普通のスマホカバーなのだが、NFCを内蔵しており、これにより、ケースの装着をトリガーにスマホ側のデザインテーマを切り替えることができる。性能には関係ないが、気分が「アガる」ギミックだ。

  • 漢字と平仮名とカタカナがプリントされた専用のカバーケース。ただのケースではなく、NFCを内蔵しており、ケース装着をトリガーに画面テーマを切り替えられる

気になる販売価格や日本市場向け発売は?

ASUSによると、世界のゲーム市場における売上規模で見ると、2018年はスマホゲームが37%を占めるまでに大きくなっており、成長率で見ても2017年比で14.2%伸びている。2019年にはさらに成長が拡大するという調査もある。PCハードウェアを基礎とするASUSが、ゲーミングスマホの先鋒となって開発に邁進する背景がこれで、急速に拡大するこの分野は、伝統的なゲーム市場よりもチャンスをつかみやすいと見ているからだ。

中でも近年の市場拡大はAPAC(アジア太平洋)地域に勢いがあり、eスポーツのムーブメントがこの勢いの中心にあるとASUSは分析している。

ASUSはROG Phone 2を開発するにあたり、これらの市場環境とあわせて、初代ROG Phoneのユーザーがどのようなゲームを好み、どういったプレイスタイルを重視していたかも調べ上げ、製品企画に反映させたと説明している。

そうして出来上がったROG Phone 2は、本体だけでなく、周辺機器も含めかなり豪華で、尖ったスペックになったわけだが、そうなると心配になるのは「価格」だろう。現時点では未定だが、近日中に中国市場向けに発表があるという情報が流れているほか、タイミング的に9月のIFA(ドイツ・ベルリンで開かれるコンシューマエレクトロニクス展)での発表が期待されている。日本市場への投入はIFA後という可能性が高いと予想する。

  • ゲームタイトルへの最適化やコラボにも積極的に取り組む。日本でもメジャーなロックマンとのコラボも発表があった

  • ROG Phone 2の細かなスペック表。日本仕様がどうなるのかはわからないが、このままいけばゲーミングスマホの最高峰となるだろう

  • 初代ROG Phoneにもあった全部入りパッケージ。いわゆるスーツケースセット。ROG Phone 2でも用意するようだが、どうだろう……20万円コース?