動画と静止画で2眼の独自路線

背面カメラは1,220万画素の静止画用標準レンズと、2,010万画素の動画用ワイドレンズの2眼仕様。他社のスマホは静止画用だけで2眼、3眼となってきているのに対して、「AQUOS R」シリーズは動画に注力する独自路線を貫いています。静止画撮影の性能を不安視する人もいるようですが、まずは以下の作例を見てください。

  • コントラストが強めの日中も、薄暗い屋内も難なく撮影。歩きながらの撮影でも、光学手ぶれ補正がしっかり機能する

筆者が出張で訪れたシアトルの街で、歩きながら撮った写真ですが、ちゃんと手ぶれ補正がきいているし、明るくシャープだし、スマホでササッと撮影した写真には見えません。AQUOS R3は動画の撮影機能が充実しているので、動画機能がクローズアップされがちですが、静止画も十分きれいに撮れる印象。撮影モードもいろいろあって、ポートレートや接写、モノクロなどのモードを選べます。

「AIオート」にしておけば、なにも考えずにシャッターを切るだけで、シーンにあわせた最適なモードを設定します。AIが自動で写真をトリミングしてくれる「インテリジェントフレーミング」をオンにしておけば、あとから写真を編集する手間も不要。筆者はよくやりがちなのですが、地平線や水平線がずれたりゆがんだりしてしまっても、とまっすぐ直してくれます。

  • さまざまな撮影モードが用意されていて、マニュアル撮影にも対応。モノクロなど、印象的なフィルタも備える

  • 「AIオート」にしておけば、カメラを向けるだけで被写体を認識し、最適な設定で撮影ができる。あれこれ考えず、撮るだけでOK!

  • 「インテリジェントフレーミング」で、水平線がまっすぐに修正された。自分で編集する手間が省けるので、SNSに素早くアップできる

動画でもAIがしっかり働いていて、動画を撮りながら、いいシーンを自動判別して、静止画のベストショットを残す「AIライブシャッター」も搭載されています。筆者がAQUOS R3を使い込んでみて、もっとも気に入ったのはAIライブシャッターでした。

これまで筆者が動画をあまり撮ってこなかったのは、動画を撮りつつ静止画も撮ろうとすると、どっちつかずになるから。しかしAIライブシャッターなら、動画に集中しつつ静止画もしっかり保存できます。旅行先などで試したのですが、サンセットや花火のように動画と静止画の両方で残したい、一期一会の風景を記録するのに最強の機能だと感じました。撮影した動画から、笑顔や動きのあるシーンを抽出して、自動で15秒のムービーにまとめてくれる機能も備えています。動画は撮ったあとの編集が面倒で、つい撮りっぱなしになりがちですが、これなら撮影したムービーを手軽にSNSなどで共有できます。

  • 「AIライブシャッター」では、動画を撮りながら、自動的にベストシーンを静止画でも撮影する。自動的にシャッターが切られるので、動画の撮影に集中できるのもうれしいところ

船の上で撮影した動画も、強力な手ぶれ補正のおかげで安定した映像になっている。感覚的にはかなり暗かったのだが、明るく撮影できていたのに驚いた

  • 「AIライブシャッター」が自動的に撮影したベストショット。ローソク島に太陽が重なった瞬間がばっちり記録されていた

今までなんとなく、動画よりは静止画という考えで、もし動画を撮っても一度も見ないことが多かったのですが、AQUOS R3を使っていて、動画の楽しさに目覚めた気がします。