Windows Inkが起動するボタン
世界最軽量を達成しつつ、本体にタッチペンも内蔵するなど使い勝手に配慮したUH95ですが、ほかにもユニークな機能が搭載されています。
まずひとつ目は「Windows Inkワークスペース起動ボタン」。キーボード奥のこのボタンをワンプッシュすると、Windows Inkワークスペースが起動して、付属ペンで付箋、スケッチパッド、切り取り&スケッチなどの各種機能を利用可能です(ペンプロトコルはAES 1.5)。
Windows Inkワークスペースの起動は、タッチペンの抜き差しに連動してもいいかなとも考えましたが、自分のタイミングで起動したい方には専用ボタンのほうが重宝しますね。なお「Windows Inkワークスペース起動ボタン」はカスタマイズ可能で、ほかの機能も割り当てられます。
さて肝心のタッチペンの使い勝手ですが、適度な摩擦感があって書き味はアナログの筆記用具に近いです。鉛筆で言うと「B」ぐらいの柔らかさだと思います。
ただ収納式のタッチペンということで、ペン軸がかなり細めなので、強い筆圧だと微妙なしなりが気になるかもしれません。またそもそも細いペン軸が苦手な方もいるかもしれませんね。長時間タッチペンを使うのなら、互換性のあるワコム製タッチペン(AES)を別途用意したほうが快適でしょう。
キーボード上部にアウトカメラを搭載
ふたつ目の独自機能がキーボード面に設置されたカメラ。タブレット端末なら前面カメラと背面カメラが用意されている製品がほとんどですが、2in1 PCでキーボード面にカメラが搭載されているのは珍しいですね。
富士通によればキーボード面のカメラは、ホワイトボードの内容を記録、共有するために用意したとのこと。スマホカメラで共有してもよいですが、UH95単体で撮影、編集、共有したほうがスマートですし、セキュリティ的にも安心です。
2in1 PCをタブレットで使ってこなかった人に触ってほしい
個人的マイナスポイントはバッテリー容量が23,616mWhと少なめなこと(powercfg /batteryreportコマンドで計測)。バッテリ駆動時間はカタログスペックで約10時間がうたわれていますが、実際の駆動時間が気になるところです。とはいえUSB Power Deliveryによる充電(45W)に対応しているので、単独でのバッテリ駆動時間が短い弱点は、対応モバイルバッテリでカバーできそうです。
この「LIFEBOOK UH95/D2」は2in1 PCで約868gという軽量性が大きなアドバンテージ。これまでの2in1 PCを、重いからと結局タブレットモードでは使ってこなかった方にこそ、試していただきたい一台です。
LIFEBOOK UH95/D2のスペック
- OS:Windows 10 Home 64bit
- CPU:Intel Core i7-8565U(1.80GHz)
- メモリ:8GB(交換不可)
- ストレージ:512GB PCIe SSD
- グラフィックス:Intel UHD Graphics 620(CPU内蔵)
- ディスプレイ:13.3型ワイド(1,920×1,080ドット)
- 光学ドライブ:―
- 通信機能:IEEE802.11a / b / g / n / ac準拠の無線LAN、ギガビット準拠の有線LAN、Bluetooth 5.0
- バッテリ駆動時間:約10時間(JEITA 2.0)
- インタフェース:USB 3.1 Gen2 Type-C×1(USB PD、DisplayPort Alt Mode対応)、USB 3.1 Gen1 Type-C×1(PD対応)、USB 3.1 Gen1 Type-A×2、HDMI、SDカードスロット、イヤホンジャックなど
- 本体サイズ:W309×D214.8×H16.9mm
- 重さ:約868g
- 店頭予想価格:税別230,000円弱