ここからは、インタフェースを詳しくみていきましょう。VAIO SX12は、その両サイドに様々な入出力端子が用意されています。向かって右側には、D-Sub、LAN、HDMI、USB Type-C、USB Type-A、SDメモリーカードスロットが装備されています。そして左側には、セキュリティロックスロット、USB Type-A×2、ヘッドホン端子があります。
USB Type-Cでは、PD(Power Delivery)対応のモバイルバッテリによる急速充電も可能。そしてスマホ用の充電器(5V/1.5A)や、スマホ用モバイルバッテリーでも充電できます。車での移動が多い人は、カーチャージャーでの充電も利用できます。これはVAIO独自の「5Vアシスト充電」機能によるもの。外出先では何よりバッテリーの減りが不安です。スマホとノートPCがひとつのモバイルバッテリーで充電できることはとても助かりますね。
今回試用した、量販店モデルのバッテリ駆動時間は約13.7時間。使い方によっては、充電なしで朝から夜まで活躍してくれそうです。バッテリ充電時間は、標準バッテリで約3時間です。
そして、背面には、microSIMスロットが1つ装備されています。2019年1月に発売された14型の「VAIO SX14」同様、スマホで主流のnanoSIMではないところが残念ですが、PCだけでネットに繋げられるのは言うまでもなく便利。今回はSIMが用意できず試すことができなかったのですが、VAIOによるとLTE接続時に最長7時間の連続駆動が可能だとのこと。しっかりビジネスの相棒になりそうです。
さて、気になるCPU性能ですが、SX12にはインテル Core i7-8565U、Core i5-8265Uがプロセッサーが選択できます。試用機(量販店モデル)にはIntel Core i7-8565Uが採用されており、動作はサクサク。サイズの大きいRAW画像の表示や編集もスムーズに行うことができました。サブマシンではなく、メインマシンとして十分に使える性能です。
絶妙なサイズ感、メインマシン利用もいける
今回SX12を試用してみて、その絶妙なサイズがとても気に入りました。持ち運びやすい小さなボディながら、キーボードはフルサイズで打ちやすい。まさにモバイルPCの欠点を補ったPCです。
SX12を購入すれば、外出先のカフェやコワーキングスペースでも、メインマシンとして不足ない処理性能が味わえることになります。机のない取材先では膝に載せて文字入力し、帰宅後に同じPCで高解像度の画像処理を行い、そのまま原稿を組んでいけます。わざわざクラウド連携して、メインマシンにデータを移す必要もないわけです。また、チルトアップヒンジなど、VAIO SX14で使いやすいと感じた作りが引き継がれている点も心をくすぐります。はっきり言って、かなり欲しくなりました。
VAIOの5周年特別モデルも出た!
ちなみに、VAIOはこの2019年で5周年を迎えました。その記念モデルとして「VAIO SX12 | 勝色特別仕様」と「VAIO SX14 | 勝色特別仕様」が、このSX12と同時発表されました。
VAIOカラーの勝色(かちいろ)の天板とアルミパームレストを持ち、ロゴとオーナメントはゴールドという、VAIO愛あふれた製品です。こちらは台数限定での販売になるとのこと。勝色レザーPCケースも購入すると、コーディネートも美しいですね。
VAIO SX12の受注は7月9日13時より開始されます。発売日は7月19日です。勝色特別仕様も同じ日程での販売です。価格はすべてオープン価格ですが、VAIO SX12の市場想定価格(税抜)は119,800円~、VAIO SX12 | ALL BLACK EDITIONは201,800円~、VAIO SX12 | 勝色特別仕様は216,800円~となっています。気になる方はぜひチェックしてみてください。