――『しくじり先生』で学んだことを若林さんご自身に活かしていることはありますか。ラジオでは、「大体のしくじりは、ハードスケジュールが生んでる気がする。ストレス解消の方法を持っておくことが、すごい重要だと思ってる」と話されていました。
本当にしくじりの大体がハードスケジュールからなんですよ。「忙しい」は心を亡くすと書くように、忙しさから冷静に判断できなくなり、しくじっていくというか。そういった中で、自分はどんなストレス解消法が向いているか、見つけることがすごく大事だと思います。
俺は結構意外で、一番はロケット花火だったんですよ(笑)。自分でもなぜなのか、よく分からないんですが。ロケット花火が一番のストレス解消法だと見つけるのには、時間がかかりました。まあ、40歳にもなって、ロケット花火だ、(最近ハマっている)バスケだと言っているのは、自分でも心配なんですけど(笑)。
■ディレクターからの指摘「ちょっとやせた方がいい」
――若林さんご自身が振り返ってみて、これはしくじりだったなと思う行動はありますか。
いろんなしくじりがありますけど、共演していた同世代の芸人に「昔はすごくいじりにくかったよ」って言われることが多いんですよ。「言い返してやろうっていう感じがすごくしてた」って言われるんですけど、そういうのって気がつかないですから。うちの相方の一件もあって、『しくじり先生』で多くの授業を受けて学んだのは、やっぱり結局のところは自分では気づけないということです。
だから、他人に言ってもらおうとするというか、「なんかあったら言ってください」と言うことで、耳の痛いことを言ってくれる人を横に置くことが大事だなと。それもなかなか難しいんですけどね。他人に痛いところを突かれにいくわけで。どうしても、僕も楽しようとすると、ビックスモールンのゴンとかサトミツ(どきどきキャンプ・佐藤満春)ばっかり置いちゃうので(笑)。ディレクターさんとかに「なんか最近こうした方がいいことはありますか」とか聞くと、本当に意外な答えが返ってきますよ。「若林は前から思っていたけど、ちょっとやせた方がいい」とか(笑)。
――確かに若林さんは、最近おやせになりましたよね。
性格のことを言われると思うじゃないですか。そういう自分が気がつかないところで、直したほうがいいことってあるんだなって、青天の霹靂(へきれき)でした。
――今後、『しくじり先生』で先生として呼びたい方はいらっしゃいますか。
もうちょっと時間が経ったら、春日(俊彰)にぜひ教壇に立ってほしいですね(笑)。「春日さん、どうなんですか」とこの記事を通して聞きたいです(笑)。最近もいろんなニュースが飛び交っているので、今後ぜひ授業をしていただきたいです。まずは春日ですね。あとは、山ちゃん(南海キャンディーズ・山里亮太)はしくじってはいないですが、「もう1回出るのはどうですか」とは思います。
――最後に視聴者にメッセージをお願いします。
『しくじり先生』はまた深夜に戻って、より堅苦しくなく説教じみてない、みんなで和気あいあいとやっている感じがあるので、気楽に見られる部分があると思います。それでいて、心に引っかかることも絶対あると思うので、ぜひリラックスして見ていただきたいですね。
■若林正恭
1978年生まれ。東京都出身。O型。漫才コンビ「オードリー」のツッコミ担当。2000年に春日俊彰とナイスミドルを結成し、後にオードリーに改名。2008年「M-1グランプリ」2位。現在、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』のほか、『潜在能力テスト』、『セブンルール』、『激レアさんを連れてきた。』などに出演中。