栄光の受賞作品はいかに?
会場のユーザーからの投票と審査員の投票結果を経て選ばれた上位10作品は以下の通り。
Infection - 感染
Lunch Time Fish
MeltLand - メルトランド -
ReversEstory
くまのレストラン
カミオリ
キグルミキノコ Q-bit -第1章-
クマムシさん惑星 ミクロの地球最強伝説
テラセネ それでも君を照らしたい
ペルセポネ
この後、各デベロッパーに5分ずつのプレゼンテーション時間が与えられ、プレゼンを経て最終審査が行われる。そして最終的に選出されたのが以下の3作品だ。
Infection - 感染
MeltLand - メルトランド -
くまのレストラン
個人的な感想だが、「Infection - 感染」はわちゃわちゃと逃げ惑う人間たちの動きを見ているだけでも楽しいし、アルゴリズムをある程度読んで先回りするなどの戦略性も必要な点がゲームとして深みを与えている。「MeltLand - メルトランド -」は「摘まみ上げる」ことで生まれる傾斜が実にアナログ的で思うようにクリスタルを運べず、そのもどかしさについ、もう一度やってみようと思わせる中毒性の高さが素晴らしい。「くまのレストラン」はこうしたコンテストには不向きと思っていたアドベンチャー系ゲームだが、丁寧なシナリオとかわいいグラフィックが商業レベルとして十分な水準に到達している。いずれもトップ3に残って納得、というタイトル揃いだった。
さらにスポンサーおよびオンライン投票で選ばれたのが以下の作品だ。
少年ジャンプ+賞
ペルセポネキャラクタービジネス賞
はむころりんエイベックス賞
くまのレストランゴジラ賞
相撲巻 - SumoRoll 横綱への道オンライン投票最優秀賞
ALTER EGO
スポンサー賞は各スポンサーのIPを利用したタイトル開発権や、その際の開発費が最大1,000万円までサポートされるなど、商業展開への大きなチャンスが与えられる。ちなみに昨年のトップ3と「ジャンプ+賞」をダブル受賞した「ネコの絵描きさん」は、その後集英社とのコラボアプリとして「ジャンプ公式 漫画で大喜利 ネコの大喜利寿司 powered by 集英社」をリリースしている。デベロッパーにとってはビジネスチャンスに直結しており、メインの大賞とも見劣りしない、大変大きなチャンスと言えるだろう。
また、スポンサー賞は最終選考の10作品に残れなかった作品も対象にしているため、今後応募したいと考えているデベロッパーは、スポンサー賞を狙った作品で応募するという作戦も一考の価値ありだろう。
スマートフォン用ゲームも大作化が進んでいるが、まだまだアイデアひとつで大きなヒットを狙える市場だ。Google Play Indie Games Festivalは優秀な独立系デベロッパーにとって、大きく名を挙げるチャンスに直結しており、副賞も大変豪華で、魅力あふれるコンテストとなっている。Googleには今後もこうしたコンテストを継続していただきたいと同時に、腕に自信のあるデベロッパー諸氏は、今から次回の開催に向けて開発を進めてみてはいかがだろうか。