高価だが、触ると使いたくなるカメラ

フルサイズミラーレスは、カメラメーカーとしては新興のソニーが2013年に「α7」を他社に先駆けてリリースしました。その後、実に2018年夏までライバルはおらず、多くの写真愛好家がαシリーズを手に入れ、ほかのメーカーから鞍替えする人も相次ぎました。しかし、ニコンとキヤノンが相次いでフルサイズミラーレスをリリースし、さらにパナソニックがLUMIX S1RおよびLUMIX S1の兄弟をリリースし、競争が一気に激化しています。

LUMIX S1兄弟は、ライバルがひしめく中に最後発で登場したこともあり、王者ソニーの背中はまだまだ遠いといえます。しかし、EVFの見え具合や卓越した操作性、撮影できる写真を体験すると、このカメラで写真を撮り続けたいという衝動に強く駆られたのが事実。デジタル一眼レフを愛用している人も、他社のフルサイズミラーレスを使っている人も、一度試してほしいと感じるカメラだと感じます。

  • この写真もミックス光での撮影で、ホワイトバランスはオートとしています。絞り開放ですが、ピント合った部分からボケが滑らかに大きくなっていくのが美しく思える写りです。LUMIX S1R+LUMIX S PRO 50mm F1.4、絞り優先AE(絞りf1.4、1/60秒)、WBオート、ISO160

  • オートホワイトバランスでの撮影ですが、こちらも自然な色合いとなっています。フォーカスエリアは蛇口に重ねていますが、しっかりと合っており、質感描写も美しく思えます。LUMIX S1R+LUMIX S PRO 50mm F1.4、絞り優先AE(絞りf2.8、1/60秒)、WBオート、ISO200

  • 高精細な写りであるため、ピントの合っている部分と合っていない部分が画像を拡大するとよく分かります。色乗りも大変よく感じられます。LUMIX S1R+LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.、絞り優先AE(絞りf8.0、1/200秒)、WBオート、ISO100

  • センサーシフト方式の手ブレ補正機構と、レンズシフト方式の手ブレ補正機構の合わせ技による「Dual I.S.2」により、ブレを抑えたシャープネスの高い写りが得られます。補正効果は最大約6段と、効果は抜群です。LUMIX S1R+LUMIX S 70-200mm F4 O.I.S.、絞り優先AE(絞りf4.0、1/1250秒)、WBオート、ISO100

  • 仕上がりの濃度やボケの大きさが撮影時にリアルタイムに把握できるミラーレスは、スナップ撮影に適したカメラだといえます。LUMIX S1R+LUMIX S 70-200mm F4 O.I.S.、絞り優先AE(絞りf5.6、1/1250秒)、WBオート、ISO100