エントリーモデルはコンパクトさと設置のしやすさが魅力
最後はエントリーモデルの「リラックスマスター AS-695」です。エントリーモデルとはいってもフジ医療器の本格マッサージチェアだけあり、揉み心地は非常に快適。22個のエアーバッグで身体を包み込み、6つ玉のGRIP式メカ3.0+で人の手のように肩や腰をぐいぐいともみ上げます。もちろん脚マッサージやハンドマッサージ機能、ヒーター機能も搭載。ただし、脚マッサージはエアバッグによる揉みのみと少々簡易化されています。
AS-695は設置性の高さも魅力的。今回体験した3モデルのなかで一番コンパクトなうえ、なんと脚部を「ひっくりかえして収納」できます。脚マッサージ部を見えなくさせると、普通のソファに近い外観に。使っていないとき、リビングインテリアの雰囲気を壊しにくいというメリットがあります。
リクライニング時は、座面が前方にスライドしながら背もたれが倒れます。このため、リクライニングを起こした状態から、背面に15cmあればリクライニングが可能です。
マッサージチェアに求めるものは人それぞれ
今回体験した3モデルいずれも、マッサージ性能はフジ医療器の本格マッサージチェアの基準を満たしており、エントリーモデルのAS-695でも、肩や腰のマッサージにおける「物足りなさ」はまったく感じません。
使いやすさや快適性、揉みの種類やストレッチ性能など機能の多さは、間違いなくフラッグシップモデルのAS-2000がダントツで飛び抜けています。他モデルがブラウンやブラックといった濃い色が多いなか、AS-2000はリビングになじみやすそうなベージュ色が選べるのも好印象です。
普段ハイヒールを履くことが多い筆者は「脚マッサージ重視」ということもあって、脚部に独自メカを搭載したAS-790に魅力を感じました。また、設置場所が限られる家庭では、コンパクトで設置性の高いAS-695しか選べないということもあるでしょう。実際に使ってみると「高価だからよい」わけではないことがよくわかる体験会でした。