2019年4月より放送されているTVアニメ『女子かう生』。本作の主題歌である「silent days」を歌唱するのは、「あにめ系あーてぃすと」として、アーティスト活動はもちろん、声優、コラムニスト、キャラクターデザインなどアニメに関するカテゴリー全般で活動する「あま津うに」だ。
彼女はデビュー前にもかかわらずSNSで全世界よりフォロワーを約10万人集め、「SHOWROOM」の2018年ベスト15に選出されるなどで話題を呼んだ。今回、マイナビニュースではそんな彼女にインタビューを実施。アニメ・歌のルーツ、そしてメジャーデビューシングルとなった「silent days」の聞きどころなどについて話を聞いた。
■暁美ほむらにガチ恋
――まず、プロフィールに「あにめ系あーてぃすと」とありますがこれは……。
はい、私はアニソン(アニメソング)を歌うアーティストと声優を軸として活動していきたいと思っているのですが、それ以外にもコラムを書いたり、キャラクターデザインをしたり、将来的には監督や原作を作ったりなど、アニメに関わることすべてをやっていきたいんです。こういったものすべてを征服していきたいという想いがあって、この職業を造りました!
――征服なんですね!
はい、征服です。征服して、将来的にはひとつのアニメ作品を創りたいと思っています。
――アニメに対する想いが強いことが伝わってきましたが、好きになったのはいつ頃でしょうか?
昔からアニメをよく観ていましたが、執着し始めたのは『けいおん!』に出会ってからです。この頃から「アニメのキャラになりたい!」と思うようになって、同時にアニソンを歌いたいと思うようにもなっていきました。
――ジャンル問わず観てきた?
執着し始めた頃は『けいおん!』みたいに女の子がたくさん出てくるアニメばかりを観ていたのですが、それだとアニメの狭い範囲しか知ることができないと思って、男性も出てくる作品も観るようになりました。そう思ってから最初に観たのは『ソードアート・オンライン』です。そこから、男性が出てきてもアニメって面白いって思うようになって、『弱虫ペダル』や『黒子のバスケ』といった、男性がメインとなる作品も観るようになりました。今は固定概念を持たず色々な作品を観るようにしています。
――色々と観てきたなかで特に印象に残っている作品は?
『魔法少女まどか☆マギカ』ですね。私、暁美ほむらちゃんが大好きなんですよ!キャラクターにガチ恋をしてしまうくらいハマったのはこの作品が初めてです。
――ひとりのキャラクターにハマることはそれまであまりなかった?
なかったですね。このキャラクターが可愛いと思うことはあっても、ハマるところまでは至っていませんでした。
――あま津うにさんは、暁美ほむらのコスプレもInstagramでアップされていましたね。それも好きなキャラクターになりたいという想いから?
それもありますが、コスプレに関してはアーティスト活動における表現ツールのひとつと考えて私はやっています。
――自身の活動を伝えるためのツールのひとつとしてコスプレもやっている?
そうですね。
――アーティスト活動がひとつの軸というお話でしたが、歌うことは子供のころからの夢だった?
歌うことは昔から好きでしたし、目立つことが好きだったので表舞台に出て輝きたいなと思っていました。ただ、ピアノの演奏会などではなぜか実力を発揮できないことが多くて、表舞台に立つのは向いていないんじゃないかなと思っていたんです。
――そうだったんですね。
でも、向いている、向いていないに関係なく、やっぱり自分が好きなアニメ業界で輝きたい、活躍したいと思うようになりました。音楽も最初はクラシックのピアノをやっていて、そこからR&B、洋楽、J-POP、エレキギターでロック系の曲を歌ったり、聴いたりしてきましたが、やっぱりアニソンを歌いたい! と思い今に至る……という感じです。
――アニソンが好きなんですね。
はい! アニソンってその曲を聴けば作品の世界観が頭に蘇ってくるじゃないですか。それがとても好きなんですよね。『ソードアート・オンライン』も一つひとつのフレーズで「ここは絶対にキリトが剣を振りかざしている」とか「きっとアスナとキリトの心情を表しているんだろうな」ということが分かる。だからエモくなるんだと思います。
――これまでのアニソンのなかで特に印象に残っている曲は?
fhánaさんの「コメットルシファー ~The Seed and the Sower~」という曲です。この曲は「アニメ業界に入ることなんてできるのかな……」って落ち込んでいたときに、偶然、CMで聞いたんです。聞いたときは、こんなにも美しい声で、いいメロディーで、エモい曲がこの世界あるってことが信じられないくらい輝いていると感じて、とても心に響きました。私はこの曲に元気づけられたんです。fhánaさんは私の憧れです。いつか共演させていただきたいです。
――楽曲の提供なんかも?
していただきたいですねー!