ウェアラブル・ワークステーション
ワークステーションは一般的なPCやゲーミングPCとは異なり、NVIDIAのGPUでも設計者向けのQuadroを搭載するケースが多いのですが、VR利用にはおなじみのGeForceシリーズがよく使われます。
日本HPはこれまで、ゲーミングブランド「OMEN By HP」とワークステーションのZシリーズにおいて、GeForceを搭載しつつバックパックで背負えるウェアラブルPCを販売していました。今回、VR分野ではGeForceのニーズが高いということで、ウェアラブルPCはHP VR Backpack G2のZシリーズに一本化されます。
新型で大きく変わったのが、バックパックハーネス部分。従来、PCを取り付ける接続ボードとバックパックハーネスが一体化していたものを、分離可能にしました。これにより、「ハーネスが洗える」ようになっています。
また、外部バッテリ×2個を順次交換することで連続利用が可能という作りでしたが、手を大きく動かすとバッテリに引っかかるということで、バッテリの取り付け位置がより背中側に移動しました。
ヘッドマウントディスプレイのHP Reverb Virtual Reality Headsetプロフェッショナルエディションは、従来製品と比較して解像度が2,160×2,160ドット(片目)と大きく向上。また、後頭部にドーナツ形のパッドを設け、装着感が向上しました。
日本HP 代表取締役 社長執行役員の岡隆史氏によると、日本HPは現在、国内PC市場の平均成長率を上回る伸びを4年近く続けており、2019Q1は国内PC市場で初めて「ブランド別シェア」トップの18.7%になりました。テクノロジーシンボルとなるワークステーション市場では、11年連続ナンバーワンシェアで、日本国内のワークステーションの標準機と自負します。
今回の発表会に合わせて、HP Inc.ワークステーション事業担当 バイスプレジデント&ゼネラルマネージャーのシャビ・ガルシア氏が来日。今後、ワークステーションの使われ方としてAI分野を挙げ、膨大なデータからAIモデルを構築して価値を創造するデータサイエンティストの仕事を紹介しました。
データサイエンティスト不足に対する生産性向上のために、ローカルのワークステーションを利用するシナリオ。膨大なデータを安全かつ高速に分析し、これによって本来の業務であるAIモデルの作成に力を注ぐことができるとしました。