Type-Cを採用したポータブルSSDが一気に普及か。光るポータブルSSDまで登場
ポータブルストレージと言えば、NAND採用製品だとUSBフラッシュメモリが知られるところで、より大容量のものはポータブルHDDという形でHDDが担っていた。しかし近年、NAND価格の下落、大容量化に伴い最大2TB以下、500MBを中心とした容量のポータブルストレージではSSDが一気に普及しはじめている。そこであらためて動向に注目してみた。
ADATA Technologyは「SC685」、「SE760」といったポータブルSSDを4種を展示。ともにUSB 3.2 Type-C Gen2インターフェースだが、前者は内部がSATAベースでリード550MB/s、ライト500MB/s、後者は内部がM.2 PCI Express接続でリードが最大1GB/s。
ADATAのスタッフは「これからはポータブルSSDに力を入れたい」と言っていた。SSDがPC内蔵用としてはごく一般的となったいま、さらに市場を拡大するためには外付け、あるいはPC以外にも用途を見出していかなければならない。
実際、USB端子を搭載したゲーム機向けでニーズがあるのだそうだ。また、インターフェースについても、「Type-Cでなければ売れない」とか。Type-AからType-Cへの移行は、ポータブルが主導する形で進むのかもしれない。
Team Groupブースには、光るポータブルSSDとUSBフラッシュメモリが展示されていた。どちらもソニーPS4に接続されており、CE機器での利用も視野に入れた製品であるとのこと。USBフラッシュメモリについては、空き容量に応じて光りを変えることができると言う。例えば、空き容量が少なくなったら赤く光るといった具合だ。
Archgonというメーカーでは、M.2 2280 SSDを利用したUSB 3.1 Gen2接続の光るポータブルSSD「G70 Portable SSD」「C50 Portable SSD」を展示していた。USB 3.1 Gen2対応で10Gbpsをうたっているが、内蔵するのはSATA接続のM.2 SSDのようで、基本的にはその転送速度に準じる。より高速のM.2 NVMe SSD(PCI Express Gen3 x4)を搭載するモデルは、Thunderbolt 3対応の「X70 II Thunderbolt 3 Portable SSD」。こちらはリードが3.4GB/s、ライトが3GB/s。アルミ製の冷却を重視したきょう体で光らない。