――共演の小柳友さんとは仲良くなりましたか?
年はちょっと離れてるんですけど、気さくに話しかけてくれて、ありがたかったです。小柳さんとは、ふたりのシーンも多くて、朝から晩まで一緒のときもあったので、自然とプライベートの話もしましたし、その頃から飲みに行こうよという話もしてたんです。撮影が忙しくてなかなか実現できなかったんですけど、この間行くことができまして、それこそ『小説王』の豊隆と俊太郎のような感じで熱い話をしてきましたね。
――今作では西岡徳馬さんのような先輩もいらっしゃいますね。『HiGH&LOW』にも出られていましたが。
『HiGH&LOW』のときはあまり一緒になる機会はなかったので、今回も最初は緊張してたんですけど、西岡さんはすごく気さくな方だし、現場のムードを盛り上げてくださる方なので、勉強させてもらいました。この間、たまたま撮影の合間に近くのお蕎麦屋さんに行ってたんですけど、そこに西岡さんもいらしゃっていて。それで、いざお会計となったら、西岡さんがいつの間にか僕とマネージャーさんの分を払ってくださっているという、かっこいいことをしてくださってたんです。
――ビートたけしさんとかがやられてるという伝説のやつですね。
そうです。僕もいつかマネしたいなと思いました。
――最初は小説家のイメージがなかなかわからなかったということでしたが、演じてみて、ここは自分に近いなと思うところはありましたか?
豊隆は小説を書いているので、部屋の中でのお芝居が多かったんです。僕も曲を作るためにひたすら家にこもることがあるので、そこは演じながら似てるのかなと思いました。
――DJをしたり曲を作ったりというのは、いつからやり始めたんですか?
ここ4~5年ですね。自分のためにも、グループのためにもなるし、楽しいので、自分に向いているなと思います。今までは、そんなに家にこもることはなかったんですけど、やっぱり曲を作るようになってからこもるようになりました。
■Jr.EXILE世代を引っ張る立場に
――ドラマの中では、実力で戦うのと同時に、有名であるとか顔が売れてるということでもジャッジされるシーンがありましたが。
あれはすごく突き刺さりましたね。でも、編集者とか出版社の言いたいこともわかるんです。このドラマって、豊隆や俊太郎と出版社のぶつかりあいも描かれてるんですけど、どっちが悪いとかでもないと思っていて、やっぱりビジネスなら売れないものよりも売れるものを出したいと思うだろうし、僕も音楽業界にいるからこそ、感じるものがありました。1から100にするよりも、0から1にするほうが難しいなと思います。
――デビュー当時に、顔を知ってもらうのは大変でしたか?
そうですね。いまだに僕のことやGENERATIONSのことを知らない人もたくさんいらっしゃると思うし、知っていただくのは大変だけど大切なことだと思うので、それもあってドラマの中の言葉に共感しました。
――ドラマの中では部屋が乱雑でしたが、白濱さんの部屋はどんな感じですか?
僕の家はめちゃめちゃきれいなんですよ。物があんまりないですし。でも、振り返ってみると小さいころから部屋をきれいにするのは好きでした。整理整頓がいつのまにか身についていたのかもしれません。メンバーも綺麗好きな人が多いと思います。インテリアも凝っていますし。それぞれの家にいくと色が出てるんですよ。(関口)メンディーくんだったらポップな絵が飾ってあったり、家具もポップな感じで揃えてるけど、僕の家は白い家具で揃えてたりするし、みんなそれぞれ好みが分かれています。
――グループの話題で言うと、『BATTLE OF TOKYO ~ENTER THE Jr.EXILE~』というプロジェクトが始まりますね。このプロジェクトの中では、GENERATIONSは一番の先輩にもなりますが、どんな心構えですか?
僕も15歳でLDHに入ったころは最年少だったので、そこからは最年少としてずっと育ってきたんです。それがいつの間にか年上にもなって後輩が増えていって。今の後輩たちってほとんどがスクールで育った子たちなので、EXILEを見てダンスやメソッドを学んだ子ばっかりなんですね。だから技術は受け継がれてるのは間違いないんですけど、気持ちの面も重要だなと。このプロジェクトにEXILEという名前がつく限り、僕らにとっても大切なプロジェクトになるので、全員が背負っていかないとなと思います。
――後輩でよく会うメンバーはいますか?
それぞれのグループにいます。THE RAMPAGEの(神谷)健太は向こうからも頻繁に誘ってくれたりするので、すごく連絡をとってます。同じTHE RAMPAGEのRIKUも、いきつけのジムが一緒でばったりあうので、そこから交流が始まって、今では一緒にトレーニングしたりもしています。
――後輩に悩みを相談されたりもありますか?
ありますね。「今、こういう状況なんですよ」って。僕がもともとそんなに悩み相談を受けるタイプじゃなかったし、解決できるタイプでもないんですけど、話は聞いてあげられたらなと。
――逆に先輩では、どなたと仲がいいですか?
僕がお世話になってるのは三代目の山下健二郎さんですね。LDHに入ったのが一緒の時期だったのですごくかわいがってもらってますし、いまだに会うと子供のようにはしゃいでます。
――最後に、アーティストとしてだけでなく、演技の面でも、これからもいろんな作品に出ていかれると思いますが、俳優をすることについてはどう考えられていますか?
お芝居に対しては興味がありますし、だからこそ、お芝居だけやっている俳優さんに失礼のないように本気でやらないとなと毎回感じています。お芝居のときは、ダンサーであるということは置いておいて、ひとりの俳優として闘わないといけないなと思っています。
■白濱亜嵐
1993年8月4日生まれ。愛媛県出身。2012年GENERATIONS from EXILE TRIBEとしてメジャーデビュー。GENERATIONSのリーダーで、2014年にはEXILEに加入。EXILE、GENERATIONSを兼任しながら活動。俳優としても活躍しており、主な出演作は『シュガーレス』『GTO』『HiGH&LOW』『ひるなかの流星』。またDJとしても活動してており、多方面で活躍中。