2019年5月29日に5thシングル「ダイヤモンドスマイル」をリリースする声優ユニットのRun Girls, Run!。本曲は3人がメインキャラクターとして出演している『キラッとプリ☆チャン』の新主題歌として放送中。

  • Run Girls, Run!

    Run Girls, Run!(ラン ガールズ ラン)2017年開催「avex×81produce Wake Up, Girls !AUDITION 第3回アニソン・ヴォーカルオーディション」により2,000名の応募の中から選ばれた3名による声優ユニット
    撮影:稲澤朝博

今回は、楽曲についてはもちろん、「初走り」となったMVや、Dan Balls, Dan!に改名したエイプリルフール、そして令和で新たに始めたいことなど、じっくりと迫った。

■新曲は熱血ディレクション

――「ダイヤモンドスマイル」は、『キラッとプリ☆チャン』シーズン2のOP主題歌でもあります。まずは楽曲を聴いたときの印象はいかがでした?

 『プリティー』シリーズのOPっぽくて、元気いっぱいですごく好きな曲だなと思いました。みんなの背中を押してくれるような、テンションが上がって元気をもらえるような。はやくライブで歌いたかったです。

森嶋 うん。私も自分がライブで歌っている姿を想像しちゃうくらい。楽しい楽曲です。

厚木 『プリ☆チャン』シーズン1のOP「キラッとスタート」とはまた違う「新しい物語がはじまる」感がありました。

  • 林鼓子(はやしここ)。2002年5月15日生まれ。静岡県出身。エイベックス・ピクチャーズ、81プロデュース所属。ニックネーム:はやまる。主な出演は『キラッとプリ☆チャン』桃山みらい役、『Wake Up, Girls! 新章』速志歩役、『約束のネバーランド』ダムディン/エウゲン役、『KING OF PRISM -Shiny Seven Stars-』鷹梁渚役など

――楽曲のレコーディングは順調に進みました?

 実はこれまでで一番レコーディングの時間がかかりました。私は歌い上げる感じが好きなので、歌いやすい楽曲でしたね。ただ、楽曲の音域が広いと言うか、高音域が多いので難しかったですね。サビの後半でたくさん踊ってからの"超えて見せるから"で最高音を出すのが特に難しかったです。

  • 森嶋優花(もりしまゆうか)。1997年3月16日生まれ。京都府出身。エイベックス・ピクチャーズ、81プロデュース所属。ニックネーム:もっちー。主な出演は『キラッとプリ☆チャン』紫藤める役、『Wake Up, Girls! 新章』守島音芽役、『ガーリー・エアフォース』グリペン役、『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』メイ役など

――ライブだと特に大変ですね。

 歌いながら熱くなってどんどんハイになっていって大変でした。

厚木 テンションが上がっちゃうので、ちゃんと息を吸わなきゃって。

  • 厚木那奈美(あつぎななみ)。1997年10月11日生まれ。長野県出身。エイベックス・ピクチャーズ、81プロデュース所属。ニックネーム:あっちゃん。主な出演は『キラッとプリ☆チャン』青葉りんか役、『Wake Up, Girls! 新章』阿津木いつか役、『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』マーサ役、『つくるのだいすき ! ねんDo ! くんとなかまたち』ルンルン役など

 ディレクションでも「熱く歌ってください」と言われたね。

森嶋 うん。サビのあとにもっと盛り上がりのサビがあるように、「もっといける!」って熱血ディレクションを受けました。テンションマックスな森嶋の歌声を聴けるんじゃないかな。

厚木 私も「もっと熱く!!」「これまでで一番熱い感じを見せてください」って。「もっと出せる! もっといける!! 厚木はもっとできるだろう、見せてくれよ!」という。

 すごかったね~。

――そこまで熱いのはランガにしてはめずらしいですね。

森嶋 これまでは格好良かったり、可愛かったり、しっとりしていたりという楽曲が多かったので、熱さを表現するのははじめてかな。熱いんだけど、キラキラ感はあるんですよ。

厚木 さわやかさもあって、素敵。

 完成してから聴いて「たしかに!」って思いました。少年漫画のOPみたいだなと。その熱さが伝わるといいなと思います。

■Run Girls, Run!、初走り

――今回のMVは、スポーツジムでのトレーニングシーンや、センターの座をかけて3人がマラソンで競争するという内容になっていますね。

森嶋 朝一から走っていたんですよ。

厚木 朝6時から(笑)。

 もうみんなテンションがおかしくなっていて、楽しかった! 特にスポーツジムでの撮影はみんなテンションが高かったよね。

厚木 そう! ジムで体を動かすという経験をしたことがなかったから。

 私がランニングマシーンで走るシーンを撮影しているとき、ふたりがずっと健康器具で遊んでいて。

森嶋 抜け駆けしていました(笑)。

厚木 撮影以外でも自主的に筋トレをしていました。ジムがすごく広くて、たくさんの器具が置いてあったんだよね。エアロバイクとか。

森嶋 ロデオマシーンとかね。

 ふたりはずっとキャッキャキャッキャしていて。

――それぞれどんな器具が良かったですか?

森嶋 私はエアロバイクで脚力を鍛えていました。

厚木 私は手と足を同時に動かすクロストレーナー。空中で歩けるのが楽しかった。

 やっぱりランニングマシーンですね。「まだいける」って言われながら、めっちゃはやく走っていたんですよ。

――そしてマラソンのシーン。グループ名にもなっていますけど、走っている姿を観るのははじめてかも。

厚木 そうなんです。今回が初走りでした。

 走っている姿ってみんなに見せたことがないから、フォームとか大丈夫かなって気になっちゃった。走るシーンでは、短距離を数本くらいしか走っていないんですけど、演技力を試されている感じがありました。私だけふたりに出遅れてしまうシーンの、「出遅れている演技」が難しくて、距離感を保つのがなかなか苦労しました。

厚木 私も「一番手前で走っている森嶋に追いついてください」って指示をされたんですけど、カメラの画角があるので、追いつくポイントが決まっていて、難しかった。「もうちょっとはやく追いついてくださーい」って。

――みなさんの運動経験も気になるとこですが。

森嶋 私は、いまはほぼダンスを踊るくらいですね。

 私も体育の授業くらい。運動がほんとうに苦手で、特に水泳と球技が……。水泳が盛んな地域だったから、なんとか50メートルは泳げるんですけど、やっぱり苦手……。あと、バスケをやっていたら友だちに笑われたんですよ。「ドリブルが変」って。

厚木 わかるよ。お散歩されちゃうみたいな。

 一生ボールとは友だちになれそうにないです……。

■頼りがいのあるランガを見せなきゃいけない

――今回忘れてはいけないのが衣装ですね。楽曲にちなんでダイヤモンドをイメージした三角形が散りばめられているんですね。

厚木 これまでのランガの衣装って、元気ハツラツでかわいいものが多かったんですけど、今回は大人っぽいですね。七分袖もはじめて。

森嶋 すごい凝っているよね。フリルの部分とか。

 虹色のラインとかね。

厚木 衣装さんが「ダイヤモンドだから、三角形がたくさん入るように」とおっしゃっていて、スカートはわかりやすいんですけど、上着の生地部分も三角形が組み合わさっているんですよ。

――ほんとうだ!

厚木 こだわりがたくさん詰まっているんです。

 髪飾りの羽もボリュームがあって好き!

――よく見たらそれぞれ違うんですね。

森嶋 そうなんです。私はリボンが2個。

厚木 私はシンプルに大きな白のリボンがひとつですね。

 その中間かな私は。

――衣装を初披露したのは、3月に開催された「AnimeJapan 2019」。同時に「ダイヤモンドスマイル」もファンの前で初歌唱していて、大盛り上がりでしたね。

 今回、いろいろな方から「いままでの曲も好きだけど、『ダイヤモンドスマイル』が一番好きかもしれない」って言ってもらえて、みなさんが同じように楽しんでくれて、好きを更新してくれているのがうれしい。やっぱり成長している姿を見せないといけないと感じている部分もあるので。これまでの楽曲には「追いつきたい」とか「一緒に進んでいこう」というワードが多かったんですけど、今回はついに"超えて見せるから"と言っているんです。そう言うからには、頼りがいのあるランガを見せなきゃいけないと思って、ライブではこの"超えて見せるから"に感情を込めています。

森嶋 私は「ダイヤモンドスマイル」で見てくれているみんなを盛り上げたいという気持ちが強いです。リリースイベントで披露したときに、「ここの振り付けが好き」というお話を聞くんですけど、それが"信じてるからきっとスーパースター"のスーパースターのポーズだったり、"空へFly Fly Fly"の指差しポーズだったり、いろいろな振り付けが多いんです。ダンス自体もインパクトにあるポーズが多いんだなって気付きました。

――これまでだったら、「振り付けのここが好き」という部分は共通していることも?

森嶋 そうなんです。それと「ここのポーズが~」ってこちらから発信することもあったんですけど、今回はみなさんから「ここが好き」って言ってくださって、うれしいです。

厚木 「ダイヤモンドスマイル」はまだ片手で数えるくらいしか披露していないんですけど、先日リリースイベントで披露したときに、"ドキドキ"とか"ワンツースリージャンプ"のコーラス部分で一緒に声を出してくれる方がいたんです。まだそんなに披露していないのに、楽しめる楽曲として定着しているんだなあって。