モトローラ・モビリティ・ジャパンは5月30日、SIMフリースマホ「Moto g7 plus」「Moto g7」「Moto g7 power」を発表しました。Moto g7 plusとMoto g7は、国内の全キャリアに対応しています。価格はオープンで、Motoストアでの販売価格(税別)は、Moto g7 plusが38,800円、Moto g7が30,800円、Moto g7 powerが25,800円。6月7日から国内各チャネルで販売を開始します。

  • モトローラからSIMフリー端末3モデルが発表されました(写真は最上位のMoto g7 plus)

Moto g7 3モデルの特徴は?

今回の3モデルは、moto Gシリーズの第7世代にあたるもの。丸みを帯びた輪郭、突起した背面カメラ、指紋認証センサーとして機能する「M」のブランドロゴなど、モトローラならではのデザインを踏襲しつつ、処理スピード、カメラ機能、バッテリー駆動時間などが向上しています。各モデルの違いについて紹介していきましょう。

  • 3モデル共通で、背面のロゴマークが指紋認証センサーになっています(写真はMoto g7のクリアホワイト)

最上位モデルのMoto g7 plusは、6.24インチのMax Visionディスプレイを搭載しました。CPUにはQualcomm Snapdragon 636を採用し、1.8GHz×8のオクタコアCPUによって、Moto Gシリーズで史上最速の処理スピードを実現したといいます。

Snapdragon 800番台を搭載したハイエンドスマホには劣りますが、アプリの切り替えはもちろん、スマホで写真や動画を扱うときもストレスなく楽しめるでしょう。また、「持ち上げるとロック解除」「下向きにすると音声着信を無音化」といったジェスチャーで、ユーザーの使い勝手をサポートする「Motoエクスペリエンス」のスムーズな実現にもCPUの性能向上は貢献しそうです。

  • 6.24インチ、フルHD+(2,270×1,080ドット)のIPS液晶を搭載。アスペクト比は19:9と、現行モデル(18:9)よりもさらに縦長となりました

  • ビバレッド、ディープインディゴの2色を用意。ビバレッドは女性にも男性にも似合いそうな落ち着いた色味でした

メインカメラは1,600万画素+500万画素のデュアル仕様で、光学手ブレ補正と独自のソフトウェアにより、高精細な写真を撮れるのが特徴です。実際にMoto g7 plusで撮影した写真が発表会場に展示されていましたが、大きく引き伸ばして印刷しても、細かなディテールまでしっかり確認できました。背景の自然なボケ具合などを見ても、コンパクトデジカメに匹敵するクオリティといえそうです。

  • Moto g7 plusで撮影したもの。大きくプリントしても、細部までくっきり写っているのが分かります

27W ターボパワーチャージャー搭載により、急速充電にも対応しています。モトローラによれば「15分で最長12時間分の充電が可能」とのこと。出かける前にバッテリー残量が少ないことに気が付いても、これなら安心できそうです。

  • 底面にはUSB Type-C、イヤホンジャック、スピーカー穴が確認できます

ドルビーオーディオ対応により、スマホのスピーカーがよい音で(そして大音量で)鳴ってくれるのもうれしいポイント。なお、3モデルすべてにイヤホンジャックを搭載しているので、これまで使っていたお気に入りのイヤホンがそのまま使用できます。

  • SIMカードスロットを取り出したところ

これも3モデルに共通の機能ですが、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応しています。microSDカードを挿しっぱなしにしつつ、2枚のSIM(3G+4G)を使うことが可能。1台で2つの電話番号を使い分けられます。どちらの電話番号を使うかマニュアルで選べるほか、過去の履歴にもとづいて自動選択することも可能です。

Moto g7 3モデル、スペックの違いは?

Moto g7は、Moto g7 plusと同じく6.24インチのMax Visionディスプレイを搭載しています。カタログスペック上では、Moto g7 plusに比べてCPUの性能、カメラの画素数などがわずかに劣りますが、サイズ、重さはほぼ同等。アウトカメラでは、やはり4倍のデジタルズームが利用でき、インカメラではポートレートの背景にぼかし効果をつけられるなど、写真撮影が楽しくなる機能を備えています(スペック概要は記事末)。

  • Moto g7のカラバリは、クリアホワイトとセラミックブラック

Moto g7 powerは、最長で3日もバッテリーがもつスタミナモデル。電池容量は5,000mAhを実現しています。重さは約193gと3モデルで最も重く、これは仕方のないところでしょう。モバイルバッテリーを持ち歩かずとも電池切れの心配がなくなるのが強みです。Moto g7と同じチップセットのオクタコアCPUを採用、カメラでは次世代ポートレート機能やハイレゾズームなども利用可能です(スペック概要は記事末)。

  • やや分厚く重さを感じるMoto g7 power。色はセラミックブラックのみ

moto g7 plusのおもなスペック

  • CPU:Snapdragon 636
  • OS:Android 9
  • メモリ:4GB
  • ストレージ:64GB
  • 外部ストレージ:microSD(最大512GB)
  • ディスプレイ:6.24インチ2,270×1,080ドットISP液晶(アスペクト比19:9)
  • アウトカメラ:1,600万画素(f1.7)、500万画素
  • インカメラ:1,200万画素(f2.0)
  • Wi-Fi:IEEE 802.11 a/b/g/n/ac
  • Bluetooth:5.0
  • NFC:○
  • 2G:850MHz、900MHz、1800MHz、1900MHz
  • 3G:B1/B2/B5/B8/B19(B6含む)
  • 4G:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B26/B28/B38/B40/B41
  • インタフェース:USB Type-C、3.5mmオーディオジャック
  • バッテリー容量:3,000mAh
  • 生体認証:指紋認証
  • 本体サイズ:W75.3×H157×D8.27mm
  • 重さ:約172g
  • 本体カラー:ビバレッド、ディープインディゴ

moto g7のおもなスペック

  • CPU:Snapdragon 632
  • OS:Android 9
  • メモリ:4GB
  • ストレージ:64GB
  • 外部ストレージ:microSD(最大512GB)
  • ディスプレイ:6.24インチ2,270×1,080ドットLTPS液晶(アスペクト比19:9)
  • アウトカメラ:1,200万画素(f1.8)、500万画素
  • インカメラ:800万画素(f2.2)
  • Wi-Fi:IEEE 802.11 a/b/g/n
  • Bluetooth:4.2
  • NFC:○
  • 2G:850MHz、900MHz、1800MHz、1900MHz
  • 3G:B1/B2/B5/B8/B19(B6含む)
  • 4G:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B26/B28/B38/B40/B41
  • インタフェース:USB Type-C、3.5mmオーディオジャック
  • バッテリー容量:3,000mAh
  • 生体認証:指紋認証
  • 本体サイズ:W75.3×H157×D7.92mm
  • 重さ:約174g
  • 本体カラー:セラミックブラック、クリアホワイト

moto g7 powerのおもなスペック

  • CPU:Snapdragon 632
  • OS:Android 9
  • メモリ:4GB
  • ストレージ:64GB
  • 外部ストレージ:microSD(最大512GB)
  • ディスプレイ:6.2インチ1,520×720ドットLTPS液晶(アスペクト比19:9)
  • アウトカメラ:1,200万画素(f2.0)
  • インカメラ:800万画素(f2.2)
  • Wi-Fi:IEEE 802.11 a/b/g/n
  • Bluetooth:4.2
  • NFC:×
  • 2G:850MHz、900MHz、1800MHz、1900MHz
  • 3G:B1/B2/B5/B8/B19(B6含む)
  • 4G:B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B19/B20/B28/B38/B40/B41
  • インタフェース:USB Type-C、3.5mmオーディオジャック
  • バッテリー容量:5,000mAh(15Wチャージ)
  • 生体認証:指紋認証
  • 本体サイズ:W75.3×H159.4×D9.3mm
  • 重さ:約193g
  • 本体カラー:セラミックブラック