声優・阿部里果と峯田茉優をパーソナリティに3月よりスタートした新番組『阿部里果・峯田茉優の「隠し玉!」』(ニコ生/毎月2回隔週金曜日21:00~22:00)。ふたりの共通点はヴィムス所属。そして、阿部がガスマスク、峯田が重機・無機物に比類なき愛を注いでいるという「個性」。
番組では、その「個性」をさらに加速させるべく、リスナーと一緒に「好き」を表現し続けていく。そこで今回は、第2回放送前の阿部と峯田にインタビューを実施。番組についてはもちろん、ふたりの「好き」のルーツに迫った。
■ヴィムスはファミリー
――まず、おふたりの初対面はいつになるんでしょうか。
阿部 いつだったっけ。もともと私はマネージャーさんから、同じ事務所の子が『アイドルマスター シャイニーカラーズ』に出演することが決まったという話を聞いていて、私も『アイドルマスター ミリオンライブ!』に出演しているので、いつか番組とかで一緒にできたらいいなって思っていたんです。初めて会ったのは私がとある作品のライブに出て、それを観に来てくれたときだよね。
峯田 そうです。そのときにはじめて阿部さんの歌声を聴いて、感動して……。
阿部 「あー、峯田ちゃん、観に来てくれたんだー!」って。ライブ直後の感想を聞けるのはうれしいけど、ステージの上の私を観られるのは照れくさくもあり。
峯田 そのときは先輩の前で緊張しました。
――第一印象はいかがでした?
阿部 作品をすごい愛してくれる子なんだなって思いました。気軽に声をかけてくれたので、ぐっと距離が縮まったよね。
峯田 私は「うわー、めっちゃ綺麗!」と思っていました。でも、第一印象からはだいぶ変わりました。いまは不思議な方だなと思っています(笑)。第一印象では「スンッ……」とした感じで。
阿部 しゃべってみると、「ワーーーー」って感じで。いろいろなところで言われるけど、ヴィムス感はあるよね。
――2019年になってから共演する機会が増えたとおっしゃっていましたけど、初共演はいつになるんでしょう。
峯田 2019年2月に福岡で「声優界のネクストスター」を応援するというイベントが開催されまして、そこがはじめてですね。
――峯田さんがネクストスターに選ばれて、阿部さんと同じくヴィムス所属の福原綾香さんがゲストに登場されたイベントですね。
峯田 人見知りなので、イベントがはじまるまでは超緊張していました。だって、阿部さんと福原さんは同期じゃないですか。同期の先輩ふたりのなかに入り込めるかなって。最終的には楽しむことができました。
阿部 峯田ちゃんのことは「重機好き」と噂で聞いていたけど、それまでお話をしたこともなかったからね。イベントでは、我々同期がどうやって峯田ちゃんの良さを引き出すかという感じでした。遠征楽しかったよね。ご飯も一緒に食べて。
峯田 はい! 私もはじめての地方イベントだったんですよ。楽しかったです。ヴィムスはファミリーです!
■ガスマスクと重機
――ふたりではどういうお話を?
阿部 共通点が結構あるんですよ。廃墟とか工場とか、一緒に観てみたい、行ってみたいってところが結構あるんです。
峯田 あとはかわいい女の子が好きという。
阿部 女の子の話になると火がついたように盛り上がるからね!
――そういったふたりのマニアックなところを取り上げていくのが『阿部里果・峯田茉優の「隠し玉!」』というわけですね。番組のお話を最初に聞いたときは驚かれたと思います。
峯田 あまり見たことのない組み合わせで選んだらしいですけど。最近共演も多くなってきたので、そうでもなくなってきたんですよ(笑)。
阿部 でも、未知数だよね。「この組み合わせが面白そう」と思ってくれたってことだもんね。「なにが起こるんだろう……」って。タイトルもいろいろ案を出していただいて、その中でふたりが「隠し玉がいいね」って。
峯田 私のニックネームの「だまゆ」の「だま」にもかかっていて、でも「阿部さんはどこに入れる?」みたいな話もありましたね。
――「ふたりの個性がぶつかり合う超ハイスピードバラエティ」ということですが、その個性についてもお聞きします。阿部さんはガスマスク好きでも知られていますけど、ファーストコンタクトはどこだったんでしょう。
阿部 もともとはとある楽曲のプロモーションビデオがきっかけだったんです。そこにサラリーマンがスーツを着てガスマスクを付けているシーンがあって。
――そこで惹かれた。
阿部 そうですね。かわいいものや美しいものが好きなんですけど、その中でも毒やトゲの部分にリアルを感じるというか、血が通っている気がするんです。退廃した世界観も好きなので。
――そこからガスマスクに対してどういったアプローチを?
阿部 愛でるのが好きなのでマイガスマスクはまだないんですよ。デビューは華々しくとも思っているので。なのでガスマスク用のデータフォルダを作って、それを見ています。ガスマスク単体というよりは、ガスマスクを付けている誰か、が好きなんです。その異様な世界観に惹き込まれてしまう。被りたいとは思いますけど、コレクションをしているとかではないんですよ。
――いまだとどういう系統のガスマスクが好きですか?
阿部 ペストマスクですね。
峯田 あー。
阿部 くちばしみたいなのが付いているガスマスクですね。
――(検索しながら)ペスト(黒死病)が流行していた17世紀ころにヨーロッパで医師たちが着用していたマスク。なるほど……。見たことがあります。
阿部 時代背景が見えて面白いですよね。あとはミリタリーが好きなので、ミリタリーコスチュームと合わせて付けられるガスマスクですね。うーん、好きを語るって難しいですね。
――語りだすと止まらない話でもあるとは思いますが、次は峯田さん。無機物や重機が好きとのことですが。
峯田 私は小学校1年生のころにTVでやっていたロボットコンテストを観て、そこで「かっこいい!!」と思ったんです。それからはロボットをつくる科学者になりたくてロボット図鑑を集めていたんですけど、いつしか恋心に変わっていき、その延長線で重機も好きになっていきました。
――ショベルカーにお姫様抱っこをされたい、と言っていましたね。
峯田 そうなんです! いまはつくりたい側から乗せてもらいたい側になりました。乗りたいというより、すくわれたいですね。
――お気にいりの重機とかは?
峯田 特に「この重機が好き!」とかはないんですけど、ビルなどを解体する際に活躍する、大型解体機の油圧式大割機(装着アタッチメント)。……かっこいいです。
――「日本ブレイク工業」の世界だ……。
峯田 解体専用重機の雑誌とかも集めています。あと、私はお散歩が趣味なんですけど、街には重機があふれかえっているし、電柱も好きなので、パラダイスですね。
――電柱! それも種類があるんですか?
峯田 はい。電柱って街にたくさんあるじゃないですか。同じに見えても、上の方を見ると、隣同士並んでいる電柱でも全然違うんですよ。配線とか。その違いを見るのが楽しくて。
阿部 電柱を注目してみることはなかったなあ。
峯田 ぜひ注目していただきたいです! 全然違うんですよ!
阿部 ほかに電柱好きな女子とかもいるのかな。
峯田 養成所時代にいました!「鉄橋の下を見るのが好き」と言っていたので、「もしかして電柱見るのも好き?」ってお話をしましたね。