それでは、最後に「NEXTGEAR-NOTE i7940PA1」でどのクラスのゲームがどれだけのパフォーマンスで楽しめるのかを実際のゲームで検証していこう。
まずは比較的新しいタイトルでグラフィックス処理が重いタイトルから。Tom Clancy's Ghost Recon Wildlandsでは、もっとも高画質のウルトラで平均57.49fps、最低50fpsという結果だ。
60fpsをわずかに割り込むが、映像のスムーズさから見てプレイに支障はない。設定を1つ下げた「非常に高い」画質では平均83.14fps、最低64.87fpsに向上するので常に60fps超のスムーズな映像を楽しめる。
続いてShadow of the Tomb Raider。解像度が1,920×1,080ドットの場合、このゲームでは最高画質を選択しても平均81fpsが得られている。GeForce RTX 20シリーズを搭載している場合、DLSSのオプションが選択可能になる。これをONにして計測したところ、86fpsとなり、先ほどのフレームレートよりも少し向上した。
最後はMetro Exodus。こちらのゲームではリアルタイムレイトレーシングとDLSSのオプションがある。ビルトインベンチマークでは、Extreme~Lowまでに加え、RTXというプリセットが用意されている。
「RTX」設定は、Extremeの1つ下となるUltra画質をベースにリアルタイムレイトレーシングとDLSSを有効としたものだ。
Ultra画質では53.47fpsで、平均60fpsを下回っているが、まれに映像に引っかかりを感じるもののおおむねプレイ可能な印象だ。
ではRTXはと言うと、わずかに向上した55fps。ただ、前述したとおり、DLSSなしでリアルタイムレイトレーシングを有効化すると、フレームレートは落ち込んでしまうが、DLSSによってその落ち込みを防いでいるように見える。
キャプション:( METRO-RTXSet.png ) Metro ExoduaではレイトレーシングとDLSSが両方利用できる グラフ:
いくつか最高画質では60fpsを満たせないものもあるが、高画質の1つ上で十分なフレームレートが得られている。これら重量級タイトルでこれだけのフレームレートが得られるならば、もう少し軽量なバトルロワイヤルタイトルなどでは最高画質もなんら問題なく60fps超が得られる。eSportsタイトルならば、144Hzパネルの性能を引き出す高フレームレートも可能だ。
快適なゲーミング環境を約束する画面サイズとスペック
「NEXTGEAR-NOTE i7940」は、ここまでで紹介してきたとおり、大画面で高性能がポイントだ。特に17.3型という画面サイズは、15.6型と比べてあきらかに大画面。この迫力はぜひ実機で体験して欲しい。
また、こだわりのキーボードや、高性能なスペックもゲーミングノートPCの柱となるスペックだ。「NEXTGEAR-NOTE i7940」は20万円クラス、今回実機に触れた「NEXTGEAR-NOTE i7940PA1」は最上位構成ということもあり税別279,800円と高価だが、快適に楽しみたい、バトルを勝ちたいと望むPCゲーマーなら、検討をオススメしたい。
「NEXTGEAR-NOTE i7940」は、同社直販サイトでは現在、完売となっている。直近でノートPC向けの第9世代Intel Coreが発表されているので、近いうちにこれに刷新した新モデルが登場する可能性があるのでチェックするといいだろう。