女優の飯豊まりえが、22日から5夜連続で放送されるテレビ朝日系ドラマスペシャル『白い巨塔』(22~26日 21:00~)に出演する。
第一外科・東貞蔵(寺尾聰)の娘であり、既婚者の里見脩二(松山ケンイチ)に思いを寄せる東佐枝子を演じる飯豊。これまでにも数多く映像化された『白い巨塔』からのオファーについて、「本当に不思議な感覚だった」と明かすが、「プレッシャーはあんまりなかった」と振り返る。
初めてという既婚者に恋をするという役どころを、どんな心境で演じたのか。インタビューでは、松山らとの撮影でのエピソードや、新元号を迎えての飯豊自身の目標などについても語ってくれた。
■過去作は「見なかったです」
――過去に何度も映像化されてきた『白い巨塔』ですが、オファーを受けたときはどんな心境でしたか。
キャストの表を見たときに、日本を代表する方々の名前が並んでいるのを見て、本当に不思議な感覚でしたし、光栄でした。早くお会いしたいという気持ちでいっぱいでしたね。
――そういったそうそうたるキャストの方々と並び、プレッシャーはありましたか。
プレッシャーはあんまりなかったです。せっかく選んでいただいてうれしかったですし、テレビで拝見させてもらっていた先輩方を目の前にして、今日はどんなお芝居が見られるんだろうと、すごくワクワクして楽しかったです。
――今回演じるにあたって、過去に放送されていた『白い巨塔』をご覧になったりしましたか。
見なかったです。やっぱり絶対に比べられるとは思うので、逆にあまり見ない方がいいかなと。とにかく里見脩二さんを愛して、恋をしている女の子を純粋に演じたいと思いました。
■「冷静な方がカッコイイなと思います(笑)」
――今回、東佐枝子を演じてみての感想をお聞かせください。
フラットに演じることができました。一途に密かに思っている、はかない雰囲気の女性を演じることがすごく多いので(笑)、なぜ自分がこの役なんだろうとすぐ理解できました。でも、今回初めて既婚者の方に恋をするという役でした。あ、こんなにも切ないんだなと感じましたね。
――そうなんですね。
でも、里見さんの医師としての向き合い方は、佐枝子ではない私自身も応援したいと思いました。やっぱり地に足がついていて、冷静に見ている里見さんを励ましたいな、変わらないでほしいなという気持ちでしたね。
――劇中では、佐枝子が財前らの権力闘争に嫌気がさしている様子も描かれています。飯豊さんは、劇中で描かれている権力闘争についてどのように感じましたか。
やっぱり冷静な方がいいですね。冷静な方がカッコイイなと思います(笑)。華やかな人よりも里見さんのような人の方がいいですね。
――そういった意味では、過去のインタビューなどを拝見すると、飯豊さんご自身にも冷静な一面があるのではと感じました。
確かに、客観的に見ている方だと思います。同世代が多い現場だと、みんなすごくエネルギッシュですが、今回の現場はまた違うパワフルさといいますか。締まるところは締めて、現場は和気あいあい、ともにリスペクトしあっているという感じでした。だから、すごく現場の居心地が良かったですね。