自力の引越しは安上がりだけど……
引越し費用を見積もってみた結果、「自分で引越しをしたらどうなるのだろう?」という疑問を抱いた人もいるだろう。当然のことながら、入退去費用以外を最大限にカットできるわけだから、一番お安い方法であることは間違いない。実際にかかる費用は運搬のための車両のレンタル代と段ボール代ぐらいだ。
トラックを借りる場合は、オープンタイプの2t車で6時間6,000円前後、24時間で1万円前後、荷紐が掛けられない人はパネルタイプになるが、同じく2tのパネルバンで6時間1万5,000円前後、24時間で2万5,000円も見ておけばいいだろう。もちろん燃料代や高速代などは別途必要だが、よほど遠距離でなければ見積もるのは簡単だ。
段ボールも旧居近所のスーパーでもらってくれば無料であるし、ガムテープや紐なども100円ショップで簡単に入手できる。つまり、費用という面だけで見れば「自力」での引越しはもっともお得だと言えるだろう。
とはいえ、良いところばかりではないのが自力引越しの罠。当然のことながら、荷造りひとつとっても体力と時間が相当にかかるうえに、大型液晶テレビやタンスが何個かあるだけで、1人での搬出は不可能になるだろう。また、搬入出の際に物件を傷つけたら、その修理費は全部自分が被ることになる。苦労とリスク、時間の消費が大きいのが自力引越しのデメリットなのだ。
例えば、「一人暮らしで荷物も家財道具も数えるほどしかない」などという場合は、チャレンジする価値はあるかもしれない。しかし、そうでない場合は、やはりプロに任せたほうが安全面から考えてもオススメだ。無理をして自力引越しを行った結果、家を傷つけてしまい修理費が業者の見積もりを越してしまったら元も子もないし、ケガをする可能性も増えるので、自力引越しを選択肢に入れる場合は本当にそれが得なのか十分検討していただきたい。
やはり引越しを安く済ませる最大のコツは、「なるべく早く決め」「なるべく早く行動し」「なるべく早くプロに相談する」に尽きると言える。新居にて人生の節目を笑顔で迎えるためにも、まずは快適な引越しからいいスタートを切れるように準備をしよう。
引越しのプロに聞く! ワンポイントQ&A
Q. 自力の引越しって本当に得なんですか?
A. 自力での引越しは、車両のレンタル費用と梱包材の費用ぐらいしか出費をともなわないのが魅力です。ただし、引越しのご経験がないとかなり大変なご苦労をされると思いますし、家を傷つけたらその弁償代も発生します。また、お一人だけで引越しができるケースは少なく、実際にはご友人などに頼むことも多くなるかと思いますが、結局はそのお礼の費用がかさんでしまったという話を聞くこともあります。弊社でしたらプロの作業員が対応しますし、搬入出時の通路の養生もきっちりしてから作業します。引越しに安心と安全をお届けできるので、なるべくプロである私たちにお任せいただければと思います。
取材協力:アート引越センター (アートコーポレーション)