理由3:赤外線リモコンのレスポンスが快調

Clova Deskのスマートホーム連携は、テレビ、照明器具にエアコンの多くが赤外線信号でコントロールできるところが特徴です。

  • LINE Clova Desk
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  • 赤外線信号でテレビ/エアコン/照明の音声操作が可能。主要メーカーの製品のリモコンパターンが登録されています。一覧にない製品の場合は信号の学習も可能

しかも音声コマンドによる操作の反応が、従来のClovaを搭載するスマートスピーカーよりも速くなっていて、筆者が使っているEcho Spotと自宅のブラビアとの音声操作連携に比べてもさらに高速です。筆者宅には残念ながら対応するIoT製品とサービスがなかったので今回は試していませんが、赤外線信号ではなくWi-Fi経由でClova Deskから、より複雑な操作ができるスマート家電製品も次々に増えているようです。

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    テレビの操作方法も音声ガイドのマニュアルを参照できるので迷いません

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    機器を登録するとアプリにはこのように表示されます

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    Wi-Fi経由で操作できるスマート家電やIoTデバイスも増加中

音声操作への反応が鋭いことはありがたいのですが、せっかく画面が付いているスマートディスプレイなので、テレビやエアコンの音声コマンドが正しく受付けられて、操作が無事に完了したこともClova Deskの画面で知らせてほしいと感じました。こちらは現在LINEでも機能を鋭意制作中とのことなので、近い将来に実現することを期待しましょう。

スマホのClovaアプリを開くと、「スキルストア」にはClovaシリーズ専用のスキルが並んでいます。本稿を書いている5月上旬時点には215件のスキルがありました。シャープのCOCORO WASHなどスマートホーム連携ができるスキルを投入すると、あと何分で洗濯が完了するか稼働状態をClovaが音声で知らせてくれるそうです。

ただ、スキルストア全体としてはまだ実用性の高いスキルは少なめな印象。ホームサイネージとして、スマート家電のコントロールを音声やタッチスクリーンを使って自由自在にできるようになるには、もうすこし時間がかかりそうです。

理由4:AbemaTVやYouTubeの視聴が快適だった

Clova Deskはスマートスピーカーでもあるので、音楽再生も試してみました。「ねえ、クローバー。音楽をかけて」と話しかけるとLINE MUSICで配信されているヒット曲がかかります。

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  • 音楽配信サービスはLINE MUSICに対応。音質も3段階から選べます

残念ながら筆者はいまLINE MUSICに登録していないのですが、それでも1曲30秒のサマリーが聴けます。LINE MUSICに登録していなくてもBluetoothでスマホにペアリングして、スマホに保存した音源や音楽配信のストリームをワイヤレスで聴く方法もあります。

LINEとしてはClova Deskを「スピーカーだけじゃないスマートディスプレイ」と位置付けてアピールしていきたいそうですが、やはりユーザーがライバルのスマートディスプレイと使い勝手を比較する際には、SpotifyやAmazon Musicなど他社のメジャーな音楽配信サービスも使えるのかどうかが気になるはずです。LINE MUSIC以外のパートナーも粘り強く広げていくことが大事ではないでしょうか。

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    Bluetoothでスマホに接続して様々な音楽コンテンツを再生することも可能です

動画サービスは、AbemaTVアプリが搭載されたことが画期的です。ニュースにバラエティ、音楽番組のリアルタイム放送がスマートディスプレイで見られる体験は新鮮でした。「ねえ、クローバー。AbemaTV、みんなのアニメ2を見せて」といった具合にチャンネルも指定して話しかけてもOK。素速く番組が起動します。

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  • AbemaTVやYouTubeが見られるところもスマートディスプレイならでは。YouTubeは音声でブラウザを起動して、再生は画面をタップする必要があります

YouTube再生も「動画ブラウザ」から対応します。「ねえ、クローバー。動画ブラウザを開いて」と話しかけるとYouTubeを決め打ちしてブラウザ画面が表示されます。ここからは画面をタッチ操作して、文字入力でタイトル指定、検索再生の操作が必要になります。

YouTubeはライバルであるGoogleのサービスなので、ワンストップでの音声操作についてはAmazonのEchoシリーズも含めて、Google以外のスマートディスプレイでは実現しにくいのかもしれません。ただ「ねえ、クローバー。YouTubeでステレオポニーの動画を再生して」と検索ワードを音声でリクエストすればブラウザで検索結果が表示され、あとは動画をタップするだけなので、それほど不便はないところまでは来ています。

このほか、筆者はあまりやらないのですが、お風呂で長く温まりながら動画を見たいという方のために、防水仕様のClova Deskもできたら引き合いがありそうです。

理由5:日本人のライフスタイルに合わせて進化

7インチというサイズ感は日本の家屋に置くのにもちょうど良く、Clova自体のAIアシスタントとしてのレスポンスの良さ、ちょっと気の利いた言葉による応答などはGoogleやAmazonにない繊細な気遣いを感じます。

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    日本語から英語・中国語・韓国語への自動音声翻訳も可能。外国語の学習にも最適です

あとはひたすら「できること」の種類を増やして、様々なタイプのネットワーク対応の家電、IoT機器と操作内容の画面表示も含めて連携すれば、ホームサイネージとして価値あるデバイスになりそうです。例えばDLNA経由でBlu-rayレコーダーに保存している番組を宅内の様々な場所で見られたり、NASに保存した音源ファイルの再生がWi-Fi経由でもできると、まさしく日本人ならではの期待にフィットした選ばれるスマートディスプレイになりそうです。

今後もClova Deskが使う人の便利に寄り添った進化を遂げていくことを期待したいと思います。