シンプルで美しいガラストップデザイン

今回の新モデルは、機能だけでなくデザインも一新されています。従来の縦型洗濯機は多くが二つ折りのフタを採用していましたが、新モデルはフラットな一枚タイプのフタに。ガラストップのため傷や汚れがつきにくく、高級感がある見た目です。

  • 縦型洗濯乾燥機「NA-FW」シリーズ

    フレーム一体型デザインを採用したガラストップのフタ。シンプルながら独特の光沢で高級感があります

  • 縦型洗濯乾燥機「NA-FW」シリーズ

    指一本の軽い力で開き、指を放すとゆっくりと優しく閉まるダンパー機構を採用しています

このほか、洗浄コースには「パワフル滝すすぎコース」や「化繊60分コース」も搭載されました。パワフル滝すすぎコースは、2倍の水量で3回のためすすぎをする「すすぎ」にこだわった洗濯コース。標準的なおまかせコースと比較すると、洗剤残りが約1/3になるとのこと。

後者の化繊60分コースは、化繊の衣類を約60分で洗濯から乾燥まで仕上げるコース(容量0.6kgまで)。子ども用のナイロン製給食エプロンやジャージなど「朝に気が付いて、すぐ必要になる服」をすばやく洗濯するのに最適だといいます。

  • 縦型洗濯乾燥機「NA-FW」シリーズ

    標準的なおまかせコースよりも「すすぎ」回数を増やすことで洗剤残りなどを減らす「パワフル滝すすぎコース」。肌が敏感な家族がいる家庭などにおすすめ

掃除のプロによる洗濯方法と洗濯機購入のアドバイスも

新モデルのプレス向けセミナーでは、洗濯のプロであるライオン株式会社のお洗濯マイスター・大貫和泉氏も登壇し、今日からできる洗濯のアドバイスをしてくれました。大貫氏によると、洗濯のポイントは以下の3つ。

  • 洗浄洗剤・柔軟剤は適量使うこと
  • 洗濯機に入れる衣類はつめこみすぎないこと
  • 洗濯ネットを適切に使うこと
  • ライオン・大貫和泉氏

    ライオン株式会社のお洗濯マイスター、大貫和泉氏

とくに注目したいのが最後の「洗濯ネットを適切に使うこと」です。洗濯ネットは、洗濯によって衣類が傷むことを抑える役割がありますが、使い方を間違えるとうまく機能しません。よくやりがちな間違いが「適当に洗濯ネットに衣類を入れる」「ネットにたたまないで衣類を入れる」「一枚のネットに複数の衣類を入れる」ことだそう。大貫さんによると、洗濯ネットに入れた衣類は「布同士が重なる」ほど汚れ落ちが悪くなります。

上手な洗濯ネットの使い方は以下の3つ。

・衣類に合った大きさ ・ネット1枚につき衣類1枚 ・衣類はたたんでネットに入れる

選択ネットに服をたくさん入れたり、ぐちゃぐちゃに入れたりすると「布同士が重なる部分」が増えて汚れが落ちにくいエリアができるためです。また、セミナーでは「ワイシャツに最適な洗濯ネットの大きさは?」といった問題も出されました。

  • ライオン・大貫和泉氏

    セミナーで出題された問題。写真にある3サイズの選択ネットから、ワイシャツに最適なネットを選びます。「布が重ならない」ほうがよいなら一番大きなネットが正解にも思えますが……?

  • ライオン・大貫和泉氏

    正解は真ん中の「ネット中」サイズ。ネットが大きすぎると洗濯中にネット内で衣類が偏り、衣類にシワができやすくなるうえ、シワが重なった部分の汚れが落ちにくくなるそう。写真はネット中(写真左)とネット大(写真右)を手にする大貫氏

大貫氏とパナソニックの洗濯機開発者によるトークセッションもありました。ここでは、洗濯に関するさまざまな質問に回答。

気になる「ドラム式と縦型洗濯機は、どっちが洗浄力が高いの?」という質問には「現在はどちらも洗浄力はほぼですが、ドラム式洗濯機はもみ洗い・押し洗い・たたき洗いをするので皮脂汚れに強い傾向にあり、縦型洗濯機はたっぷりの水で擦り洗いをするので泥洗いにおすすめ」だそうです。

ドラム式洗濯機が得意とするのは「衣類乾燥」の機能。一方、設置サイズは縦型洗濯機のほうが小さな面積で済みます。衣類乾燥機能を頻繁に使うならヒートポンプ搭載型のドラム式、乾燥機能はあまり使わず、設置スペースを気にする場合は縦型洗濯機がおススメです。