新料金プランで得をするのは、データ通信を「たくさん使っている人」「ほとんど使ってない人」そして「新規契約者」ということになるかと思います。
データ通信を「たくさん使っている人」の例を挙げますと、ギガホと同じ30GBの「ウルトラデータLLパック」(月額8,000円)を利用している人の場合、これまでは2年定期契約、かつ「シンプルプラン」(月額980円)、spモード(月額300円)との組み合わせで月額9,280円かかっていました。
ですがギガホに変えると月額6,980円となり、3割近く安くなります。20GBの「ウルトラデータLパック」(月額6,000円)と比べても、spモードの料金ぶんギガホのほうが安く、しかもデータ通信量が増えることから、やはりお得だといえます。
一方、データ通信を「ほとんど使ってない人」の場合、「ベーシックパック」のステップ1(1GBまで)の料金は月額2,900円で、これにシンプルプランとspモードを加えると月額4,180円でした。音声通話の基本料金とspモードを含んだギガライトはステップ1で月額2,980円となるので、やはり3割程度安くなることがわかります。
ちなみに家族で利用する場合ですが、これまでNTTドコモはデータ通信量を家族で分け合う「シェアパック」が主体であったことから一概に比較するのは難しい部分もあります。
ですがシェアパックでは家族全体の通信容量を契約する必要があり、どのプランを選ぶのが適切か判断するのが難しかったのも事実。個々の契約者毎に料金プランを選べ、そこに家族向けの割引が適用される新料金プランのほうが、分かりやすくなったぶん適切なプランを選びやすくなったことは確かでしょう。
新規契約者がお得になるワケは
そして新規契約者がなぜお得になるのかというと、長期契約者向けの優遇が減少し、新規契約者との差が少なくなったためです。
従来プラン向けの「ずっとドコモ割プラス」では、dポイントの場合ウルトラデータLLパックで毎月最大960ポイント、最大容量となる「ウルトラシェアパック100」では最大3,000ポイントを受け取ることができました。
ですが新料金プラン向けの「ずっとドコモ特典」の場合、誕生月、つまり1年に1度だけ、最大3,000ポイントが進呈されるにとどまるため、お得感が薄いのです。
つまり新料金プランは、長期契約者向けの優遇特典を減らし、そのぶんを全体的な料金の値引きに割り当てられているわけです。
ゆえに長期契約者には不満が残る部分がありますが、新規契約者にとっては料金が下がったぶんお得になったといえるのです。
ちなみに、今回の比較はあくまでスマートフォンの料金を含まない場合に限定されたものです。
新料金プラン導入後にスマートフォンを買い替えたいという人は、今後新料金プランに合わせた新しい端末購入補助の仕組みが発表されるため、その内容を見た上でお得度合いを判断する必要があることも、覚えておいて下さい。