優勝の余韻に浸る間もなく、3選手は日本代表としてこれから9月の「ワールドカップバレー2019」に向けての準備を進めていくことになる。
日の丸を背負った中での戦いは、限られた者にしか許されない。昨シーズンに日本代表を経験した岩坂選手が「自分のプレーがこのままではいけない」と感じたように、代表での経験は貴重な財産。その経験をスプリングスのほかのメンバーへと還元することがそのまま、チームのレベルアップにつながる。
「自分の持ち味や武器でどうやって勝利のために貢献するのかを考えることがすごく大事になってくる」と話す新鍋選手や、「(試合に)出たい欲はあるけど、途中から仕事をすることの大切さや重要さを感じています。自分が経験してきたことがスプリングスのプラスになればいいなと思います」と語る石井選手も、その想いは一緒なのだろう。
日本での五輪に向けた静かな闘志
そして、ワールドカップバレー2019の先には2020東京オリンピックも控えている。母国での大舞台に向け、3人は静かに意気込んでいる。
「ワールドカップ前にもいろいろな試合はありますが、オリンピック前のワールドカップ。トップチームと対戦するので、いい成績を残してオリンピックにつなげたい。チームを去年よりももっともっといいチームにできるよう、キャプテンとしても選手としてもしっかりやりたいです」(岩坂)
「オリンピックまでもう時間があまりないし、ワールドカップはとても大切な大会。私が出られる最後のオリンピックだと思うし、それが日本であるのはすごく大きなこと。12人に入れるように、自分自身としても結果を残さないといけない。自分にしかできないこと、自分の役割をしっかり果たせるようにプレーしたいですね」(新鍋)
「個人的にもチーム的にも、オリンピックを考えたらワールドカップで結果を残さないとならない。メンバーに選出してもらっても、全然(試合に)出してもらえなくて苦しんだ思い出があるので、同じ大会で同じことを繰り返したくない。信頼してもらえる選手になりたいので、ワールドカップまでの期間をしっかり大事にしたいと思います」(石井)
彼女らが今後、どのような活躍を見せてくれるのか、注目していきたい。