まさに"高級外車"

Dyson 360 Heuristの外観デザインやサイズは、前モデルDyson 360 Eyeとほぼ同じです。サイズはW23×D24×H12cm、重さは2.51kgと、ロボット掃除機市場においては小径で、背は高めなのが特徴です。たとえば直径が34cm、高さが9.2cmあるアイロボットの「ルンバ」シリーズと比較した場合、ルンバが入れない狭いスペースを掃除しやすい反面、ルンバなら潜り込めるベッドやソファの下を掃除できないことがあります。

  • Dyson 360 Heurist

    筆者宅で所有しているルンバとのサイズ比較。左がDyson 360 Heurist、右がルンバ960

ゴミを掻き集めるためのサイドブラシを設けずに、吸込口と回転ブラシを本体幅ギリギリまで設置し、1度の走行で極力ゴミを吸い取れるようにした設計も前モデルDyson 360 Eyeから変わっていません。ただし、回転ブラシの回転速度は毎分1,450回転から毎分1,600回転に向上し、ブラシの繊維量や硬さも微妙に進化しており、ゴミの除去率がアップしました。

  • Dyson 360 Heurist

    Dyson 360 Heuristの裏側です。段差の乗り越えに強いベルト駆動の車輪を搭載。本体幅いっぱいに吸引口とブラシを備えています

  • Dyson 360 Heurist

    クリアビン(ダストボックス)は、外側から中身を確認しやすく、着脱もスライドさせるだけ

  • Dyson 360 Heurist

    クリアビン(ダストボックス)。中の構造もシンプルです

  • Dyson 360 Heurist

    排気にもこだわるのがダイソンの掃除機。クリアビン側にもフィルターを備え、ゴミをできるだけ外に漏らさない設計です

  • Dyson 360 Heurist

    排気口側のフィルターは、0.3μmの微細な粒子を99.97%捉える高性能なもの。取り外して水洗いも可能です

ロボット掃除機に限らず、ダイソンの掃除機に対して筆者が抱いているイメージはまさに"外車"です。Dyson 360 Heuristを使ってみて、ますますそのイメージが強くなった気がします。外観や形状は前モデルからほとんど変わっていませんが、本体色がブラックからブルーに変わり、スポーツカーを彷彿とさせるカッコよさがあります。暗闇をLEDライトで照らしながら走る様子は、まさにヘッドライトで夜道を走る高級外車そのもの。

生活感をまるで醸さず、ロボット掃除機とは思えない外観は、眺めているだけでもワクワクします。部屋のインテリアを彩るオブジェとして所有欲を満たしてくれるだけでなく、動かせるという意味では、RC的でもあります。

中身のテクノロジーはもちろん最先端。それでいて、ロボット掃除機としての性能や機能も十分で、実用性もしっかり備えています。価格はお安くはありませんが、ダイソンファンはもちろんのこと、新しいモノ好きなガジェット愛好家であれば、とても満足できると思います。

  • Dyson 360 Heurist

    付属の充電ドックは薄くて場所を取らず、デザインもスタイリッシュ! ACアダプタは大型なものの、余分なコードを巻き取れる心遣いは高評価

  • Dyson 360 Heurist
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