モラハラをする人の特徴とは?
モラハラは大人の「いじめ」です。学校での子供のいじめと同様にモラハラする人は以下のような特徴があります。
1.自分に自信がない
モラハラ行為を繰り返す人の多くは、自分に自信がない人です。相対的に弱い立場の人に対して繰り返し行う攻撃的な言動は、自覚しているかどうかに関わらず、そのような自信のなさを相手に悟られまいとする虚勢と言えます。
2.モラハラ家庭で育った
親のモラハラを目の当たりにして育った人です。例えば自分の父親が母親に対して行っていたモラハラを、幼少期からずっと目にして育ってきたとすれば「夫婦とはこういうものなんだ」という間違った認識を抱いたまま成長してしまうケースがあります。また、自分自身も親からモラハラを受けていた場合も考えられます。子どもにとって、親との関係は他人と関わる基本となる大切なポイントです。無意識のうちに自身のコミュニケーションスタイルになっている可能性があるのです。
3.親から過干渉・過保護に育てられた
親の言いつけと違う行動を取って失敗すると「お母さんの言うことを聞かないから失敗した」と言い聞かされ、次第に自分で判断して行動することを避けるようになる場合があります。大人になっても親の意見を取り入れて自分の意見として思考するようになると、自分で決めていくことに必要以上にストレスを感じ、そのはけ口としてモラハラに至るケースもあります。
また、親のお膳立ての中で甘やかされて育ってきたにも拘らず、自分一人の力で乗り越えてきたという「オレ様」系(中国だと一人っ子政策により甘やかされてきた若者を「小皇帝」と呼ぶ)の万能感を抱いてしまうこともあります。褒められて当然という感覚なのでしょうか。職場の仲間やパートナーが尊重してくれないと機嫌が悪くなります。
4.大きなストレスを抱えている
一番分かりやすいのは単純に上司や顧客から受けているストレスが原因となっているケースです。一時的にモラハラ的な言動があっても、すぐに謝ってくるのであれば、「しょうがない」と考えてもいいのですが、上記のような根本的な要因が潜んでいる可能性もありますので、気を付けておきたいところです。
いずれにしても共通して言えるのは、幼少期から大人になるまでの人格形成の過程で「自尊心」や「自己肯定感」が適切に育たなかったことで、歪んだ形で「承認欲求」を満たそうと、他人に対して攻撃的になるのです。