ソニーや富士フイルムもブースを出展

このほかのブースの模様も、ダイジェストでお伝えしていきましょう。ソニーのブースでは、デジタル一眼カメラαシリーズや、4K/ HDカムコーダー、アクションカメラなどを展示。ユーザーのあらゆるニーズに応える、幅広いラインナップが目をひきました。

  • 用途やスタイルに合わせた幅広いカメラ製品を取り揃えていたソニーブース

コンパクトデジタルスチルカメラサイバーショット「RX0 II」は、4月12日に発売されたばかりの新製品。W59.0×35.0×H高さ40.5mm、重さ約132gという小型ボディが特徴で、ハウジングなしで水深10mまで潜れるほか、2mの落下に耐え、また200kgfの荷重に耐える堅牢性も備えています。

  • 4K 30pの動画撮影に対応したRX0 II(85,000円前後)。液晶ディスプレイは上下方向180度、下方90度の角度調節が可能。別売りのシューティンググリップを使えばズームにも対応

ブースの担当者は「スポーツ用途だけでなく、さまざまな使い方ができます。実は若い女性にも人気です。旅行に持っていくのに良いサイズ感だし、チルト式ディスプレイがあるので自撮りも可能なんですよ。音質にこだわりを持つ人にとっては、外部入力で市販のマイクを使える点も好評です」と紹介していました。

富士フイルムのブースでは、4K 60pで動画も撮影できる「X-T3」をメインに展示。ブースの担当者は、同機で利用できるフイルムシミュレーションの「ETERNA(エテルナ)」がユーザーから高評価を得ていると紹介しました。

ETERNAとは、富士フイルムがかつて発売していたシネマ向けフィルムの名称。その色味を再現したモードを体験したユーザーからは「撮った時点で絵がある程度、出来上がっている」「あとから手を加える必要がない」といったポジティブな声が続々と寄せられているそうです。

  • 富士フイルムFUJIFILM X-T3(オープン価格。ボディのフジフイルムモール直販価格は184,500円)

ちなみにブースのX-T3にマウントされていたFUJINON Cine Lens MKX18-55mmT2.9は、もともと動画専用レンズとして開発されたもの。つまり、これ1台で商業水準の写真も動画も撮影できるわけです。

先の担当者は「プロカメラマンも使用するFUJIFILM X-T3ですが、最近は現場で、写真だけでなく動画の撮影も求められるそう。同じ機材を使えば作品の世界観を統一できますし、何より持ち運ぶ機材が減るので喜ばれています」と話していました。

  • フイルムシミュレーションの「ETERNA」で撮影したポートレート

ATOMOS、EIZOブース

ATOMOSのブースには、5.2インチHDRフォト&ビデオモニターの「SHINOBI」、5.2インチ4K対応ポータブルレコーダー「NINJA V」、レコーダー、スイッチャーを備えた7インチHDRモニターの「SHOGUN 7」などが展示されていました。

ミュージックビデオやCMの撮影、果ては映画制作など、幅広いシーンで使われているとのこと。ブースの担当者は「例えば、プロ向けのカメラジンバルであるDJI Roninで撮る場合など、カメラ背面のモニターは見づらくなります。そこで、手元の大画面で確認できる本製品が重宝されています」と説明していました。

  • ATOMOSのブースでは、5インチから19インチまでのモニター製品を展示

EIZOのブースでは、HDR表示に対応した27インチの「ColorEdge CG279X」、USB Type-Cに対応した27インチの「CS2731」といったカラーマネージメント液晶モニターを展示。

「観賞用ならHDR対応モニターはいくつか市販されていますが、制作用となると高価で数も少ないのが現状です。CG279Xは比較的お求めやすい価格ながら、経年変化でモニターの色合いが変化しても自動調整できるキャリブレーション機能も搭載しています」とブースの担当者。

なお原稿執筆時点、EIZOの公式直販サイトでは214,800円でした。またCS2731については「例えばMacBookなど、USB Type-Cで充電できるノートPCにケーブル1本で(60Wで)給電しながら利用できます。同時に映像と音声もモニターに送れます」とメリットを強調していました。

  • HDR表示に対応した27インチの「ColorEdge CG279X」

  • USB Type-Cに対応した27インチの「CS2731」