機種選びの基準がガラッと変わるのが高校生。ズバリ「iPhoneでないとダメ」なのです。友だちの大半がiPhoneを持っており、自分だけAndroidでは仲間はずれになる…という理由で「iPhone一択」になるわけです。
とはいえ、最新の「iPhone XS」は未使用品が10万円以上するので、小型ボディーが根強い人気の「iPhone SE 32GBモデル」(税込32,800円、未使用品)や、旧型ながら不満なく使える「iPhone 7 32GBモデル」(税込44,800円、未使用品)、「iPhone 8 64GBモデル」(税込59,800円、未使用品)などが売れ筋だといいます。Androidと比べれば高価ですが、親がiPhoneを使っていてiPhoneのよさを認識している家庭は、多少奮発してでもiPhoneを買い与えるケースが目立つそうです。
一転、コスパ重視で機種選びをする大学生
大学生ともなれば、より高価なiPhone XSもポンと買ってもらえるかと思いきや、事情は異なるようです。
高野氏は「高校生までは親にスマホを買ってもらえても、大学生になるとそうはいかない家庭が多い。特に、大学への進学と同時に一人暮らしを始める場合、まとまった金額が必要な学費と引っ越し代は親に面倒を見てもらえるが、それ以外のものは自分で用意しろと言われてしまう。そういう学生さんがよく来店する」といいます。たとえ進学祝いで10万円近くもらったとしても、学校の授業で使うパソコンや衣料品などで消えてしまうようです。
そうしたこともあって、大学生は割高なiPhoneにはこだわらず、2万~3万円前後のAndroidスマホの未使用品を選ぶ傾向が強いそう。ファーウェイ・ジャパンの「Mate 20 Lite」(税込32,800円、未使用品)など、コストパフォーマンスが高くカメラ機能に優れた機種が選ばれるそうです。
興味深いのが、新生活シーズンが過ぎてある程度経つと状況が変わっていくこと。高野氏は「アルバイトで貯めたお金を握りしめて、iPhoneなどの高性能モデルを求めに来る学生さんが増えてくる。やはり、みんなiPhoneが欲しいんでしょうね」と語ります。
手ごろな予算でスマホを単体で購入できる手段として、中古ショップでの未使用&中古スマホの購入は一般層まで広がりつつあります。特に、現在大手キャリアで見られる一括0円販売や高額キャッシュバックなどの施策は4月以降一気に沈静化するとみられ、中古スマホの存在感はさらに高まりそうです。