低遅延の独自ワイヤレス技術採用のゲーミングマウスなども紹介

ワイヤレスの周辺機器でも製品を投入しています。説明会では同社が「SLIPSTREAM」と呼ぶ、ゲーミング周辺機器向けの無線接続テクノロジを紹介しました。

  • 米Corsair Senier Product Line ManagerのMichael Grey氏

従来ゲーミングデバイスは1msごとで、データをやり取りしていますが、SLIPSTREAMはさらに倍の0.5msごとにデータのやり取りをします。また、混雑する2.4GHz帯の中でも最も状況のよいエリアを使うだけでなく、出力が高く強力に電波が飛ぶといいます。

例えばSLIPSTREAMに対応したゲーミングヘッドセットならば、遅延も少なくマイクの帯域も広く、さらにマウスやキーボード、ヘッドセットすべてが同じUSBドングルで利用できると説明していました。

  • まずSLIPSTREAMの紹介。1msの間に2つのデータパケットをやり取りし、さらに周波数も自動的に変更するというものです

そのSLIPSTREAMに対応した最初の製品がワイヤレスマウスの「HARPOON RGB WIRELESS」です。日本国内では2月に販売が始まっています。これ以外のSLIPSTREAM対応製品はいつ出るのか? と聞いたところ「予定では2019年中」ということでした。

  • SLIPSTREAMに対応した第一弾がHARPOON RGB WIRELESSで、99gと軽く、バッテリも30-60時間持つとなかなかいい感じのスペックで、サイドにボタンの付いたオーソドックスな作りです

  • 底面には蓋が付いていて、USBドングルを収納できるようになっているのもうれしいところ。SLIPSTREAM以外にBluetoothマウスとしても使えるようです

  • SLIPSTREAMはひとつのUSBドングルでマウス、キーボード、ヘッドセットにも対応します。ただし、まだ対応製品がマウスだけで今後に期待したいところ

eSportsのプロは遠征先の会場でも同じコンディションが維持できるという理由でワイヤレスマウスを使う人が増えているので、今後のSLIPSTREAMのラインナップに期待したいところです。

もう1つのワイヤレス製品がリビング等で使うエンターテイメントキーボードのK83 Wirelessです。開発に3年ほどかけたという話でしたが、SmartTVやセットトップボックス、PC、タブレット等にマルチに利用でき、しっかりした打鍵感のあるキーボードにジェスチャ対応のタッチパッド、ジョイスティックが一体化した製品になっています。

  • リビングルームでの利用に向いたK83 Wireless

  • アルミパネルでバックライトも白とスタイリッシュなデザイン。ローラーによるボリュームコントロールとメディアコントロールキーを備えており、かなり練り込まれた製品になっています

  • 本体右上にあるジョイスティックは右手で持って親指でコントロールし、人差し指がLボタン、中指か薬指でRボタンという感じで操作できます

現在はUS/EUのキーレイアウトしかなく、他国バージョンは検討中とのことで、日本語キー配列のモデルが望まれます。

  • 4月下旬に発売予定ですが、日本語キーレイアウトもほしいところです