新開発のカーボンコアガード構造を採用するGWR-B1000。カーボンコアガードとは、カーボン素材を練り込んだ強化樹脂ケースによって、ムーブメントのモジュールを保護する新しい耐衝撃構造だ。

GWR-B1000は現時点で唯一、器型のカーボンモノコックケースを使用しており、ケース内にセットされたリングでモジュールを浮かせて、衝撃、振動、遠心重力からモジュールを守っている。裏ぶたがケースと一体のため剛性が高く、防水面でも有利。しかも軽量なうえ、ケース裏には手首に当たるパーツの角や段差がなく、装着感も非常に快適だ。

  • GWR-B1000

    ブラック/ブルーの「GWR-B1000-1A1」

  • G-SHOCK、カーボンコアガード構造

    右から順に、ケース、サファイアガラスとインデックスを組み込んだチタン製リング、カーボンベゼル。チタン製リングには気密を取る役割もある

  • G-SHOCK、カーボンコアガード構造

    器状のカーボン強化樹脂ケースにムーブメントを保持するリングをセットした状態

  • G-SHOCK、カーボンコアガード構造

    さらにモジュールをセットした状態

ベゼルもカーボン積層によるもの。バンドは耐久性に優れたカーボンファイバーインサートバンドだ。ボタンを含め外気に触れる金属パーツにはチタンが使われており、質感の高さとともに、強度向上、防錆、軽量化に貢献している。

  • GWR-B1000

    カーボンベゼルの素材感が際立つ

これらの新しい発想が生んだ耐衝撃能力の向上により、G-SHOCKの個性であり制約でもあったボタンガードやベゼルバンパーなど、凹凸が不要となった。このGWR-B1000を契機に、G-SHOCKのデザインはさらにバラエティ豊かになっていくことだろう。

デザインの選択肢を増やすといえば、メインダイヤルの自在なデザインを可能にしたインダイヤルソーラーも挙げられる。GWR-B1000はインダイヤル部分のソーラーセルのみで駆動電力を確保。このおかげで漆黒のダイヤルを実現した。白い針と漆黒のインデックスのコントラストにより、時刻判別性がきわめて高い。

  • GWR-B1000

    ブラック/グレーの「GWR-B1000-1A」

  • GWR-B1000

    こちらのカラーも想像以上に好評とのこと

ケース外径は50.1×46.4mm、ケース厚は16.9mm。風防はサファイアガラス。20気圧防水。時刻調整はBluetoothによるモバイルリンクとマルチバンド6の標準電波に対応。モバイルアプリ「G-SHOCK Connected」では、フライトログ機能やワールドタイムの簡単設定も利用できる。カラーは2モデルで展開。ブラック/ブルーの「GWR-B1000-1A1」とブラック/グレーの「GWR-B1000-1A」。ともに価格は9万円で、3月15日発売。