俳優の東山紀之が主演を務めるABCテレビ・テレビ朝日系スペシャルドラマ『必殺仕事人2019』(10日 21:00~)。同作では俳優の伊藤健太郎が、純真で欲がなくひたすら真面目に働いていたが、西田敏行演じる悪人の罠にはめられ、運命に翻弄(ほんろう)される弥吉を演じる。
長い歴史をもつ『必殺仕事人』シリーズへの出演の思いや、対峙(たいじ)して実感した俳優・西田敏行のすごさ、初となるちょんまげ姿についての感想などを伊藤に聞いた。
■『必殺仕事人』出演で「おばあちゃん孝行ができた」
――『必殺仕事人』出演決定を聞いたときのご感想をお聞かせください。
長いシリーズの作品ですし、僕も小さいころにおばあちゃんと観ていました。なので、出演できたことはすごくうれしかったですし、おばあちゃん孝行ができたかなと思います。
――撮影に臨むうえで、どんなことを意識されていましたか。
大先輩がたくさん出ているので、自分がお芝居で埋もれたくないなと。なるべく爪あとを残そうじゃないですけど、食らいついていこうと気合を入れて臨みました。
――確かに東山紀之さんや西田敏行さんなど、大先輩が多いですよね。
やっぱりすごく勉強になりました。特に西田さんと2人で対峙するシーンは、本当に自分の中の宝物になりました。一生忘れられない経験です。
――今作ではその西田さんと共演する機会も多いそうですが、印象はいかがでしたか。
やっぱり存在感がすごいんです。息づかいやテンポだけではない、何かが体からにじみ出ているんです。対峙して詰められるシーンでは、西田さんがそこにいるんですけど、西田さんの体の何倍もの大きさで来られているような迫力がありました。あの存在感を目の前で見たときは「自分はまだまだだな」と痛感しました。
――それほどの迫力があったんですね。
役者としてというか、人間としての話になると思うのですが、震えました。なんか西田さんから盗めたらいいなと思っていたのですが、そんな次元ではなくて、西田さんにしかできない演技なんだなと。僕もいつかは「あれは健太郎の形」という、自分にしか出せない演技ができるようになりたいです。
――西田さん以外の共演者とのエピソードをお聞かせください。
TOKIOの松岡(昌宏)さんにはすごくかわいがっていただきました。美味しいご飯に連れて行っていただき、いろいろなお話を聞けて、すごく幸せな時間を過ごさせていただきました。