ロースタリー東京は、世界のロースタリーの中でも一から建物を設計・建築した初めての店舗となる。外観は世界的建築家・隈研吾氏とのコラボレーションによってデザインされ、スターバックス デザイン スタジオのチーフ デザイン オフィサーのリズ・ミュラー氏とチームが建物を仕上げた。
目黒川沿いの桜並木をイメージ
店舗デザインは、目黒川沿いの桜並木からインスパイアされたもの。全フロアにおいて職人による日本の伝統と職人技を効かせており、モダンと伝統が融合した店舗空間となっている。天井まで延びる広がりのあるガラス面とあたたかな木の温もりを感じるテラス席が印象的だ。
注目は、店内で4階の高さまでそびえたつ「カッパー キャスク」。焙煎設備を内蔵するとともに、焙煎した豆が飲み頃になるまでの貯蔵庫となっている。世界のロースタリーの中でも最も大きなキャスクという。
槌目仕上げの121枚の銅板を使用。表面には、職人の手作業による桜の花2,100枚が彩られ、中目黒川沿いに毎年咲く桜が空に舞う姿をイメージしている。
また、折り紙をモチーフにした天井は、光と影が複雑に絡み合って美しく反射する。
店内に巨大なロースター2台
店内には、最大118kgと最大16kgの焙煎が可能なロースターをそれぞれ1階と3階に備える。コーヒーが焙煎されるたまらなくいい香りをすぐそばで感じることができるのもこの施設の醍醐味だ。
この2つの設備で、日本向けに年間68kg以上のコーヒーを焙煎する。およそ60kg入る豆袋を1日あたり約30個焙煎する機能を持っているという。焙煎したコーヒーは日本各地のスターバックスへと出荷される。