• りゅうちぇる

■自分らしく生きる覚悟を決めるまでの苦悩

――リンクくんは、どういう子に育ってほしいですか?

自分を持っている子に育ってほしいですね。僕もぺこりんも東京じゃないところから上京してきていて、田舎では自分の好きなファッションを貫くとバカにされることもあったけど、高校卒業して原宿に上京して自分のファッションを信じて進んできました。そして、ぺこりんと出会ってお互いに一目惚れして、自分を信じたからこそ原宿で勝負しようと思えたし、運命の人と出会えて、お仕事にも巡り合えて、僕の人生広がったと思っています。だから回りに流されない子になってほしいです。

――それができる子は心配ないですが、自己表現が苦手な子もいますよね。親としては心配な部分でしょうか。

僕も中学生まではできなくて。50メートル走で砂埃が立ったら立ち止まって「前髪崩れた」とか言っちゃう感じの子だったんですけど、このままだといじめられると気づいて、中学生のときに「オース!」みたいなちょっとやんちゃなグループと一緒に行動して自分を偽った時期がありました。でも、自分を偽っているから結局は波長が合わない。孤独になりたくなくて自分を偽ったのにめちゃくちゃ孤独で。だから、高校から自分らしく変わろうと思って、地元の子が1人もいない高校に行きました。

――高校では自分らしく過ごせましたか?

そうですね。からかわれても堂々と「これが原宿で流行っているんだし」と高校で過ごしていたら、仲間もできて、原宿でも勝負しようという自信につながりました。僕の場合は、学校を変えたりSNSを始めたりしたことが大きかったです。だから、いろんな個性を持っている人がいると思うけれど、たとえばSNSで裏アカウントを作って本当の自分を発信するとか、自分を出せる場所を見つける時代かなと思います。いま働いているところ、いま関わっている人たちに、すべてをさらけ出す必要もないと思います。

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■ぺこりんへの態度を見て「女性を大切にしてほしい」

――今後、仕事ではどういうことにチャレンジをしたいですか?

昨年2月14日にアーティストデビューをさせていただいて、バラエティでは伝わらない自分の過去の経験や、自分の好きなスタイルをメッセージできる歌を始めました。そこで自分のバックグラウンドを表現できたらなと思っています。

――仕事も子供が軸になってきたともおっしゃっていましたが、パパタレとしての展望は?

息子が中心の生活になったから、プライベートの話になると自然とパパとしての話に。「イクメン オブ ザイヤー」もいただきましたが、自分では意識せずともそういった肩書きが増えていく気がするんです。

――子供中心の生活、でもパパとママだけという関係でもない。3人はどういう家族でしょうか?

どうなんでしょう? でも本当に、息子はまだ半年なのでこっちが怒ることは何もないけれど、将来怒れるのかなって不安になってしまうくらいかわいくて(笑)。ただ1つだけ、ぺこりんに反抗したり、ぺこりんの悪口を言ったりしたら、怒れると思います。

――「オレの女に!」みたいな?

そういう気持ちがすごくあるから、そこは変わらないと思うんです。リンクからしたらパパとママかもしれないけれど、僕からしたらママじゃないよ、僕の女性だから、と思う。ぺこりんも私の彼氏だと思っているはずなので。リンクは男性だからこそ女性を大切にしてほしいし、そういう姿を態度で見せられるパパになりたいから、リンクからしたらパパママでも、僕たちはパパママにはならないですね。

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■プロフィール
りゅうちぇる
1995年9月29日生まれ。高校卒業後、原宿ショップ店員を目指して単身上京。原宿の古着店でショップ店員を務めながら読者モデルとしての活動を始めた頃、現在の妻である読者モデルのぺこと出会う。以後独特なキャラクターが人気を集め、2人ともテレビで大ブレイク。2016年12月にぺこと結婚、2018年7月に第1子・リンクくんが誕生。最近では、RYUCHELL名義で歌手デビューを果たしたほか、今年一番育児を楽しみ・頑張ったパパ=イクメンを表彰する「イクメン オブ ザイヤー2018」の芸能部門で選出されるなど、アーティストやパパタレとしても注目されている。