ーー小野塚さんはそういう"妖怪ゲーム"をやってるシーンが多かったですね。

小野塚:難しかったですね。「泣き砂化けゲーム」っていうのがあって、すごい速さで「泣き!」「砂!」「泣き!」「砂!」とか言いながら順番が回っていくんですけど、決め打ちだから言うことが決まってるんですよ。だから自分も含めて誰かがつっかえると「あっ……」って。また最初からやり直しになるたびに「おいおいおい~!」ってなってました。

ーーそれは大変そうですが、観ている分には面白そうでした。実際、こういう遊びって、学生時代に教室で流行ってましたよね。

小野塚:『学校へ行こう!』(TBS)のゲームとか流行ってましたね。(机叩いて)こういうやつ(リズム4)。

八木:あったねー! あれ、『学校へ行こう!』からだったっけ。

小野塚:たぶんそうですよ。よくやってましたね、昼休みに。

八木:昼休みにはやらないだろ。

小野塚:え、そこひっかかる? 昼休みにやってましたよ。

八木:ほんとに?

小野塚:「昼休みにはやらないだろ」って、どういう決めつけですか(笑)。

ーーそのへんは千葉と北海道の違いということで……。2月27日からは舞台が始まります。ドラマ版からはどう変わってくるんでしょうか?

小野塚:言葉の掛け合いで進んでいくところは変わらないんですけど、ドラマは1話で短編3本くらいが流れる構成だったのが、今回は修学旅行編ということで一貫したストーリーがあるのは大きな違いですね。

八木:今回の舞台も僕は京都だけのゲストなんですけど、ゲストパートが1公演に2回あるので、楽しんでほかの人とも絡みたいです。

小野塚:アドリブの部分もありますからね。ゲストパートではゲームをやって、結果次第で罰ゲームがあるんですけど、毎公演ガチでやるので、誰がやることになるのかわからない。公演によって全く違いますから、リピートするお客さんにも楽しんでもらえるひとつの要素だと思います。

■マシュマロキャッチで世界一に

ーー話は変わりますが、八木さん、「1分間に最も多く箸でキャッチしたマシュマロの数」ギネス世界記録更新おめでとうございます。

八木:ありがとうございます。

小野塚:世界の八木です。

八木:でも実は記録更新よりも、40個という目標を自分で設定していたので、それを超えたのが一番嬉しかったです。もともとの世界記録が35個だったんですけど、以前に記録がかかってないときにやったら39個はいけたんですよ。だから更新はできると思ってたんですけど、結果43個までいって。ここ何年かで一番興奮したかもしれない。

ーー横浜アリーナのステージよりもですか? (アーティスト「CRAZY四角形」としてシングル「WANAWANA」でデビューを果たし、昨年11月24日に三代目 J SOUL BROTHERS登坂広臣のソロツアー「HIROOMI TOSAKA LIVE TOUR 2018 "FULL MOON"」横浜アリーナ公演にゲスト出演した)

八木:あっ、そうだ、それがありました(笑)。どっちも嬉しいですけど、やっぱり世界一のほうが嬉しいじゃないですか。

小野塚:刺激もらいすぎてバカになっちゃってる。

八木:それに昨日のギネスは、自分ひとりじゃなくてパートナーがいて応援してくれる仲間がいたから。デイリー1位になっても横浜アリーナに立っても、結局ひとりなので。あと、ギネスの公式認定員さんを呼ぶのにお金がかかるんですよね。そのせいでLDH TVのスタッフさんたちが、「お願いしますよ!」っていう目をしてた。

小野塚:撮影中からすでに花束がスタンバイしてましたもんね。

八木:最後はスタッフさんも「よっしゃー!」ってなってたから、よかったなって。

小野塚:ただのいい人だ(笑)。

ーー劇団EXILEは、みなさん仲が良さそうですよね。昨年、映画『jam』公開時に青柳さん、町田さん、鈴木さんに取材をさせてもらった際、劇団のことを「帰宅部っぽい」と言っていたのが印象的でした。

小野塚:帰宅部っていうかサークル……?

八木:何サークル?

小野塚:演劇サークル……?

八木:怒られるよ(笑)。

小野塚:仕事はもちろんちゃんとやっていますけど、関係性は確かに部活みたいな感じではないですね。個人個人全然違うから、変にまとまらないし。

八木:全員、個性がすごいよね。

小野塚:会議とかやっても、話が脱線しすぎて何も決まらないまま終わるじゃないですか(笑)。秋山さんがリーダーだから「こういう企画があるけど、どうする?」って話をし始めるんですけど、途中で誰かがふざけはじめて、そこからそっちが広がっていって、大元の話は「で、なんでしたっけ?」ってことが多々あります。

ーーちなみにそのとき、3人からメンバーそれぞれの素顔についてうかがったんですけど、小野塚さんは「欲しがり」だ、と。

小野塚:あー、わざとボケてずっと欲しがってる的なところはあります。視線を送って。

八木:でも、最近そうでもなくない? けっこうツッコミ側じゃない?

小野塚:そうなんですよ、だから本当はボケたいんですよ。

八木:ツッコミできるやつが勇人しかいないから。

小野塚:ツッコミながら「ボケてぇ~~~!」って歯ぎしりしてる。たまにボケると「……はい、じゃあ次いこう」ってスルーされちゃうし……。

八木:そんなにボケたいの!?

■小野塚勇人
1993年6月29日生まれ。千葉県出身。2012年、舞台『あたっくNo.1』出演をきっかけに劇団EXILEに加入。『仮面ライダー エグゼイド』(16)で演じた監察医・九条貴利矢が人気を博し、一度劇中で死亡するも異例の復活を果たした。その他、映画『恋のしずく』などに出演。

■八木将康
1987年8月28日生まれ。北海道出身。2012年、劇団EXILEに加入。ドラマ『毒島ゆり子のせきらら日記』(16)、映画『愛の病』(18)、配信ドラマ『Love or Not』(17〜18)、舞台『ジーザス・クライスト・レディオスター』などに出演。地元・北海道で放送中の『EXILE TRIBE 男旅』(uhb)にも出演している。2018年にはCRAZY四角形として配信シングル「WANAWANA」でアーティストデビューを果たした。

メイク:鵜飼雄輔(TRON)、Yusuke Ukai(TRON)