没入感を高めるドルビーの映像と音の先端技術
AQUOS zeroのディスプレイは、アメリカの映像制作会社で構成されている業界団体のDigital Cinema Initiatives(DCI)が定めた、デジタルシネマの画質基準「DCI-P3」に対応しています。自然な色合いと、きめ細かな階調感を醸す映像を再現できるのです。
映像で表現できる輝度の幅を拡大して、明暗の再現力を高める高画質化技術の「HDR(High Dynamic Range)」については、「HDR10」「HLG(Hybrid Log Gamma)」および「Dolby Vison(ドルビービジョン)」をサポートしました。ただし、HDRに対応しているからすばらしい端末、というわけではありません。端末として十分こなれた画質にまとめ上げられるかどうかで、シャープの画づくりセンスが問われるのです。
液晶ディスプレイ採用の端末を含め、映像をキレイに表現できるスマホは今や珍しくありません。動画・音楽配信サービスの普及につれて、「スピーカーでいい音を再生できるスマホ」も多くのユーザーに注目され、選ばれるポイントになりつつあります。
AQUOS zero内蔵のステレオスピーカーは、立体音場を再現できる「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」をサポートしました。高さ方向から音が降ってくるような体験をウリにする米ドルビー・ラボラトリーズの立体音響技術で、最近は映画館や、ホームシアター向けのサラウンドアンプにも採用が広がっています。その魅力をフルに味わうためには、ドルビーアトモス対応コンテンツも必要になりますが、その方法はのちほど実践形式で紹介します。
オーディオについてはもう1つ、ハイレゾ対応(USB Type-Cからの有線のみ)であることも情報として加えておきたいと思います。3.5mm口径のアナログイヤホンジャックは搭載していませんが、USB Type-Cからの変換アダプターがパッケージに同梱されます。
Bluetoothのオーディオコーデックは、Snapdragon 845シリーズを搭載することから、aptX HDに対応していることが明らかになっています。開発向けオプションを開くと、LDACのソフトウェアによるエンコードにも対応していることがわかりました。
これらAQUOS zeroの特徴を踏まえたうえで、さっそく“エンターテインメント力”を検証してみましょう。