『仮面ライダービルド』のスピンオフ作品である東映Ｖシネクスト『ビルド　NEW WORLD 仮面ライダークローズ』が、1月25日より期間限定上映され、映像ソフト(Blu－ray＆DVD)が4月24日に発売される。

2017年から2018年にかけて放送された連続テレビドラマ『仮面ライダービルド』の"その後"を描く本作では、仮面ライダービルド／桐生戦兎(演：犬飼貴丈)の頼もしい相棒である仮面ライダークローズ／万丈龍我(演：赤楚衛二)が"主役"となった。万丈と戦兎が苦難の末に作り上げた「新世界」の平和を乱す"事件"とは?　そして仮面ライダーに"憎しみ"を抱く美女・馬渕由衣と万丈には、過去にどのような出来事があったのか?　さまざまな謎や疑問をはらみつつ、ふたたび全世界の危機に立ち向かっていく仮面ライダークローズの活躍が描かれる。

ここでは『仮面ライダークローズ』の物語で重要なポジションにいるゲストヒロイン・馬渕由衣を演じた永尾まりやにインタビューを行い、「仮面ライダー」シリーズへの強い思いや共演者の印象、『仮面ライダークローズ』の必見ポイントなどを語ってもらった。

永尾まりや(ながお・まりや)。1994年生まれ。神奈川県出身。2009年、AKB48第6回研究生(9期)オーディションに合格し、2010年以後はAKB48の正規メンバーとして高い人気を得た。2016年にAKB48を卒業。現在は女優・グラビアモデルとしてさらなる飛躍を続ける。「マジすか学園」シリーズや『不能犯』ABC『声ガール!』などテレビドラマやバラエティー番組、『リアル人狼ゲーム 戦慄のクラッシュ・ルーム』(2014年／主演)などの映画、現在ABC「PerfectCrime」加藤千夏役など、多数出演。Ｖシネクスト『ビルド NEW WORLD 仮面ライダークローズ』ではゲストヒロインの馬渕由衣役を演じている。撮影:宮川朋久

――これまでにもたくさんのドラマや映画作品に出演してこられた永尾さんですが、今回のVシネクスト『仮面ライダークローズ』の試写をご覧になった際の、率直な感想はいかがでしたか?

ふだん撮っているドラマや映画と違って、『仮面ライダークローズ』では変身シーンのCGであるとか、現場ではどうなっているかわからないカットが多かったんです。試写を観て初めて「ああ、こうなっているのか」と理解するようなことがあり、今までにない新鮮な思いを抱きました。でも、自分の演技を観るのはいつまでたっても慣れず、恥ずかしいところがありますね(笑)。

――『仮面ライダークローズ』の出演依頼を受けたとき、どんな風に思われましたか。

それはもう、今までにないくらいビックリしました。自分は「仮面ライダー」にはご縁がないと思っていましたから、出演のお話をいただいたときは驚きと共に、とても嬉しい気持ちになりました。

――永尾さんは幼いころ、「仮面ライダー」シリーズをご覧になっていましたか?

私には兄がいるので、子どものころは兄妹でいっしょに『仮面ライダー』を日曜の朝に観ていたのを思い出します。おそらく兄の影響だと思うんですけれど、女の子向けの作品より「仮面ライダー」のほうが好きで、男の子にまじって遊んでいたタイプでしたね。

――シリーズの中で、特に思い出に残っている仮面ライダーは誰でしょう。

子ども時代の何年か、シリーズをずっと観ていましたから作品の印象が混在しているかもしれませんが、『仮面ライダー響鬼』がすごく記憶に残っていますね。あと、水嶋ヒロさんが出ていた『仮面ライダーカブト』が好きでした。いま映像を観返すと、懐かしい思い出がよみがえってくるんじゃないかと思います。変身ベルトの玩具を着けて、お兄ちゃんと"戦って"いたこととか(笑)。

――『クローズ』へ出演するにあたり、テレビシリーズの『仮面ライダービルド』をご覧になりましたか?

『クローズ』出演が決まってから『ビルド』を観たのですが、自分の子どものころの作品よりもさらに"進化"を感じたというか、ビルドやクローズの変身シーンにしても大がかりな映像表現で「いまはこんな風に変身するのか……」と驚いたんです。その一方で、昔の作品と変わらないヒーローのカッコよさ、強さを感じることができましたね。今の子どもたちが昔の自分のように「仮面ライダー」を観て、成長しているんだなと考えると、とても素敵なことだと思いました。

――永尾さんが『クローズ』で演じられている馬渕由衣という女性は、過去の辛い出来事がきっかけで"仮面ライダーに憎しみを抱く"という役柄ですが、由衣の人物像についてはどんな印象を持たれましたか。

台本を読んだとき、難しい役どころだなと思いました。クローズに危機を救ってもらえなかったという"記憶"がよみがえって、万丈を恨んでいるという……。でも、由衣の「ちょっと強がっている態度」や「何かと万丈に反発する性格」は自分に合っているな、と感じています。今まで、かよわい女性の役柄が来たことがなかったですし(笑)。

――小学校教師として、子どもたちと行動を共にする場面がありました。教師役を演じられたことについてはいかがですか。

そうですねえ……。もう先生の役を演じる年齢になったのかなと(笑)。でも自分は実年齢より若く見られることが多いので、ちゃんと先生を演じられているかどうか自信がなくて、なかなか難しいなと思いました。10人くらいの子どもたちと一緒にお芝居をしましたけれど、みんな先生の私が何か言う前にちゃんと整列しているような、しっかりした子ばかりでした。とっても可愛かったですね(笑)。