これまで特殊な撮影モードの数々を紹介してきましたが、動画撮影時の画質は両機種とも満足といえます。特に、Mavic 2 Proは大型センサーの余裕からか、描写に立体感を感じるほどでした。
写真撮影の画質も満足できます。特に、大型の1インチセンサーと単焦点レンズがもたらすMavic 2 Proの精細な描写は、高画質コンパクトデジカメ並みといえるでしょう。Mavic 2 Zoomのみ、超高解像度の静止画撮影機能も搭載しています。複数回撮影した写真の合成(マルチショット)により4800万画素の写真を生成する撮影機能で、1200万画素では解像度が物足りなく感じるときなど重宝します。
両機種とも甲乙つけがたい仕上がり
Mavic 2シリーズの2機種は、高度なテクニックなしに安定したフライトができるドローン本体と、ぶれや揺れを打ち消す高性能なジンバル、特徴のあるセンサーやレンズを搭載したカメラを搭載し、従来のカメラでは不可能な複雑かつ高画質な撮影を可能としたのが魅力です。DJIはカメラを専業とするメーカーではありませんが、専業メーカー顔負けの内容といえます。
今回のレビューでは、Mavic 2 ProとMavic 2 Zoomの両方をチェックしてきましたが、それぞれの持ち味や写りなどを考えると甲乙つけがたく、使い込むごとにどちらを選べばよいかますます悩ましくなりました。DJIのドローンを取り扱うセキドなどの専門店では無料の体験イベントを開催しているので、ぜひ実際に試してみるのがよいでしょう。