■錦戸亮は「大阪のお兄ちゃん」
――錦戸さんと共演された感想はいかがですか?
錦戸さんはセリフが全部標準語なのに、普段はずっと関西弁で話されていて、そのスイッチの切り替えがすごいな、って。こんなにずっと関西弁で話していたらセリフも関西弁にならないのかな、って思います。逆に、私に関西弁がうつってしまいそうなくらい(笑)。本当に「大阪のお兄ちゃん」という感じですね。
――撮影現場で印象的なことはありましたか?
転んだことですね(笑)。第1話の中にあった感情的なシーンで、真実をつき止めたいがために一生懸命になって被害者の方に食いつくんですけど、それを船越英一郎さん演じる虎丸刑事に止められるときに、お互いに真剣に向き合って、しかも感情的になっているので、虎丸さんに首根っこをつかまれて引きずられていくシーンで、押された勢いで床につるんとすべっちゃって。アップのシーンだったので、なぜか私が急に消えるっていう画しか撮れなくて、監督さんは「え? 何が起きたの?」みたいな(笑)
でも、そういう感覚でしっかりとお芝居ができてるなっていうのはうれしいですし、それくらい熱量の入った撮影が日々続いています。
――その船越さんと共演された感想はいかがですか?
すごく紳士で優しい方ですね。結構ボケたりオヤジギャグを言ってらっしゃるので「あ、こういうことも言われるんだ」って横で思ってます(笑)
――では最後に、作品と演じる役どころ、それぞれの見どころを教えてください。
今作には、私が演じているノンナの成長がすごく描かれているんです。もともと「やる気はあるけど何のために頑張ればいいのか分からない」っていうモヤモヤした気持ちでスタートして、科捜研で真野さん(錦戸)や虎丸さん(船越)の姿を見たり、現場で遺族の方と触れ合っていく中で、だんだん「自分は被害者や遺族の思いをしっかりと汲んで科捜研の仕事に生かしたい」と思うようになっていくんです。
そんなふうに、自分が今与えられている場所で少しずつ「自分はこうやってがんばっていけばいいんだ」ってやる気を見出して、少しずつ周りの助けを借りながら成長していく役どころなので、そういった成長する姿に共感してくださる方がいたら、その方自身も新しい自分や自分の成長につなげていけるような作品になるんじゃないかなと思います。
また、科捜研というものを理解していただける作品だなと思います。世の中で残酷な事件が日々起きている中で、私たちは「犯人が捕まりました」っていう、ニュースで伝えられる結果しか知らない。でも、そういった事件の裏側の部分を知ることによって、これからそういったニュースを見る視点が変わったり、なにかその人にとっていい変化につながるような作品になっていると思うので、ぜひ見ていただきたいなと思います。
1993年12月15日生まれ、東京都出身。07年、小学生の時に原宿でスカウトされ、芸能界入り。映画やCMに出演し、14年からは『non-no』専属モデルを務めている。近年では『いつかティファニーで朝食を』(15~16年・日本テレビ系)、『ラブラブエイリアン』(16年、フジテレビ系)、『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(17年、カンテレ・フジ系)、『100万円の女たち』(17年、テレビ東京系)、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- THE THIRD SEASON』(17年、フジ系)、『重要参考人探偵』(17年、テレビ朝日系)、『トドメの接吻』(18年、日テレ系)、『チア☆ダン』(18年、TBS系)、『SUITS/スーツ』(18年、フジ系)などのドラマ、『風のたより』(15年、主演)、『僕らのごはんは明日で待ってる』(17年、ヒロイン)、『悪と仮面のルール』(18年、ヒロイン)、『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(18年)、『あのコの、トリコ。』(18年、ヒロイン)などの映画に出演。初のファンイベントが19年3月21日に東京国際フォーラムで開催予定。