サイズも価格も手ごろな8Kカメラ、シャープ

シャープブースに展示されていたのが、8K動画撮影に対応したマイクロフォーサーズ採用のミラーレスビデオカメラです。当初は展示されていなかったのですが、急きょ展示したとのことです。モックアップのため、残念ながら動作はしませんでした。

  • マイクロフォーサーズレンズを装着したシャープの8Kビデオカメラのモックアップ

8K対応ビデオカメラとしてはかなりコンパクトに仕上がっており、外観はちょっと大きめのミラーレスといった印象。参考出品ということでデザインは最終ではないそうですが、コンパクトサイズを目指しているのは間違いないようです。

  • 2軸回転式のモニターを搭載。背面いっぱいのサイズで、かなり大型です

  • モニターを手前に向ければ自分撮りもできる

  • 上から見たところ。レンズのサイズを考えると、比較的大ぶりなボディですが、8Kビデオカメラとして考えればコンパクトです

  • しっかりとしたグリップも搭載

センサーは、昨年のCEATEC JAPANでシャープが出展していたものだといいます。有効画素数は約3200万画素で、8K解像度の動画撮影に対応。8Kでは30p、4Kでは60pの読み出しに対応しているそうです。

センサー以外のスペックはほとんど明らかにされませんでしたが、プロからハイアマチュア、一般ユーザーまで幅広い層をターゲットに、2019年度上期中の製品化を目指すとしています。価格は未定ながら、3,000~4,000ドル(約32万6000円~43万5000円)程度を目標にしているとのこと。製品化は未定で、CP+への出展予定は残念ながらないそうです。

ちなみに、レンズマウントはマイクロフォーサーズを採用しているとのことですが、シャープ自身が規格への賛同をまだ表明していないこともあり、規格の採用について協議中ということでした。とはいえ、サイズといい価格といい、8K撮影を身近にしてくれる製品になりそうです。

ニコンZ用の超広角ズーム、小型軽量で好印象

ニコンブースでは、海外発表したばかりの超広角ズームレンズ「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」を展示していました。Zマウントレンズでもっとも広角の14mmからの範囲をカバーします。サイズは約89×85mm(最大径×全長)で、重さは約485g。フィルター径は82mmです。

  • Zマウントの超広角ズームレンズ「NIKKOR Z 14-30mm f/4 S」。レンズ前面へのフィルター装着が可能なのも特徴です

コントロールリングに絞り値の変更や露出補正を割り当てられるほか、フォーカシング時にピント位置の移動で画角が変化する「フォーカスブリージング」を抑制するなど動画撮影に配慮した性能を備えます。

  • 比較的コンパクトなサイズに仕上がっています。ズームやフォーカスのリングに加え、コントロールリングも装備

小雨でも使える防塵防滴性能のほか、沈胴機構による持ち運び時のコンパクト性なども備えます。米国での価格は1,299.95ドル(約14万1000円)で、日本での発表も楽しみな製品といえます。

  • 標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」(右)と並べたところ

  • 両レンズとも、沈胴機構を備えています