結局、ドン勝は取れたのか?

ぼちぼち本稿のまとめに入ります。ROG Phoneに触れてから、確かに撃ち勝てる機会が増えました。AirTriggerによって、ADSを覗く操作が簡単になり、集弾性と射撃の正確性が高まったことの表れといえそうです。腰だめ撃ちの際も、射撃ボタンを押すまでの反応速度が上がったように感じています。

さらに、そうした「撃ち勝てるか?」の部分よりも強調してお伝えしたいのは、筆者の心理・プレイに挑む気持ちが変わったこと。端的にいうと、「自信がついた」のですが、とくに大きかったのは次の2点です。

  • 激戦区降りが怖くなくなった
  • 車両に対して積極的に攻撃するようになった

ポチンキ、もう怖くない

ポチンキやミリベなどの激戦区に降下しても、生き残れるケースが増えました。これもAirTriggerによって、序盤にショットガンやM16A、拳銃しか拾えなかったとしても、「どうにかなる」とポジティブに思えるように変化したためでしょう(ただし、コンテナは未だ苦手)。

車両攻撃に関しては、これまで返り撃ちや報復轢死に遭うことが多かったのですが、AirTrigger → ADS機会増 → 集弾性向上の良スパイラルが心理的にも好影響を与えているようです。

[動画]車両射撃編

で、ドン勝を取りまくれるようになったか? という今回の命題に対しては、以下の動画が象徴的な答えになると思います。2週間ほど使い続けた時点での一戦を12分の動画にまとめたものです。

[動画]ドン勝できるか?

お見事なROG Phone、限界突破したいなら「買い」

ROG Phoneを持てば、AirTriggerを使えば、誰でもすぐに強くなるとは保証できません。まず、ある程度の期間やり込んで、端末自体に慣れることが大前提。そのうえで、パラシュート降下に始まり、すばやい物資調達、車両運転、手榴弾など投げものを扱う操作テクニックは必須。また、移動のタイミング、強ポジ(戦いに有利な場所)の確保、終盤における撃つ/撃たないの判断など、いわゆる「立ち回り」も勝負を大きく左右します。

そうした前提のもと、ROG Phoneの使用経験を重ねて、手になじませていけば、最強ゲーミングスマホにふさわしい戦果を得られるでしょう。すでに4本指操作ができていて、端末の性能に不満がないユーザーには恩恵が薄いかもしれませんが、2本指操作や3Dタッチに限界を感じているなら、ROG Phoneは確実に期待に応えてくれます。

大画面・高解像度の有機ELディスプレイは索敵に貢献しますし、OC版のSnapdragon 845をはじめとする高いスペックは将来出てくる高負荷ゲームにもしばらくの間、対応できるはず。ROG PhoneはPUBG MOBILEがますます楽しくなる、まさに「お見事!」なゲーミングスマホです。

  • 使い始めて2週間を経過したあたりから、結構ドン勝できるようになってきました

ROG Phoneを使い始める人に伝えておきたいTIPS

最後にオマケとして、ROG Phoneを使ってみて気づいた大事な点をお伝えします。

ファンは必ず装着

ROG Phoneには外付けの冷却ファン「AeroActive Cooler」が付属していますが、これはカッコよく見せるためのアクセサリーではありません。本体内部の冷却機構もスマホとしては類を見ないほど入念に設計されていますが、冷却ファンなしでSnapdragon 845を2.96GHzで動作させると、結構発熱します。指汗で操作をミスりたくないなら、必ず冷却ファンを装着しましょう。

  • ASUS「ROG Phone (ZS600KL)」、冷却ファン「AeroActive Cooler」

    飾りじゃないのよ「AeroActive Cooler」は。実際に使うと、その重要性がわかります

スケーリングをOFFに

ROG Phoneの画面解像度は2,160×1,080ドット。PUBG MOBILEをインストールして起動すると、標準で「アプリスケーリング」がONになっているため、これまでプレイしていた端末とアスペクト比(あるいは拡大率かも)が変わる場合があります。iPhone 7を使っていた筆者はこれに該当。画面スケーリング設定の存在に気づかないまま、違和感を覚えつつ2週間以上プレイしてしまいました(今回の動画は全てその状態)。スケーリングをOFFにしてから、戦績が向上したので、大きく影響していたと思います(言い訳ですが)。

  • 「設定」→「アプリスケーリング」でOFFに切り替えましょう。筆者の場合、これ必須

  • アプリスケーリングをOFFにすると、画面右端に余白ができて、ゲーム画面が慣れ親しんだアスペクト比に戻りました

以上、2018年のベストアプリは「PUBG MOBILE」、ベストスマホは「ROG Phone」と断言する筆者のレビューをお届けしました。Enemy is ahead!

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