――佐藤さんとは、今回直接ご一緒のシーンはなかったですが、映画『鋼の錬金術師』以来の共演で。
今回佐藤さんが演じたお兄さんは、悪気があったわけではなくて、弟のために窃盗をしてしまったところが、すごく難しいと思いました。根は優しい方なんだけど、殺人者と言われると、こうも印象が変わるんだな。と思いました。そういう態度や、佇まいがまた、佐藤さんが演じられると深く感じられました。
――今回もまた、兄弟の関係を見守る立場でもありますね。
本当だ、縁があるみたいですね(笑)。
仕事で心がけているのは
――本田さんはモデルや女優などいろいろなお仕事をされていますが、いつも心がけていることをぜひ教えてください。
挨拶をすること! 1番大事だと思います。始まりと終わりに、笑顔で挨拶をきちんとする。それで第一印象も変わるし、相手にとって気持ちのいい挨拶で、気持ちのいい朝を迎えられるから。もちろん、作品やシーンによっては、そうはいかない時もありますが(笑)。相手が重いシーンの日だったら、気をつけて「(小声で)おはようございます」とトーンを変えます。
――いつから心がけるようになったんですか?
いつからかなあ? 多分、20歳を過ぎた頃だと思います。自分が他の方から挨拶していただいて嬉しかったから、するようになりました。
――お仕事を切り替えるときに、スイッチもあるのでしょうか?
「よし、切り替えるぞ!」というのはあまりなくて、自分自身で行く、という感覚かもしれません。もちろんドラマや映画の時は役柄に合わせていきますが、明るい役が多いので、現場でも明るく挨拶することが多いですね。
――では、ゲーム実況の時も普段の自分自身で。(ゲーム実況YouTubeチャンネルを立ち上げ、2週間で登録者数100万人超えの話題に)
自分自身です(笑)。実況の件はすごく反響がありましたし、どこへ行ってもその話をしてもらえるので、自分でも「こんなことになってしまったんだな」とびっくりしました。反響がありすぎて、逆に、今後やりくくなっちゃうかもしれないです(笑)。でも本当に趣味の延長で、自分から「やりたい」と言ったことなので、とても楽しいです。
――今回の作品のお仕事については、どのような思いで挑まれていたんですか?
もともと原作を読んでいて、現代版でドラマ化すると聞いたので、「テレ東さん、すごいな」と思いました。現代版ということで、インターネットの要素も絡んできますが、みなさんには顔出しのものを勝手に上げてしまう怖さをわかってもらえるのではないかと思います。
今回の作品は誰かが救われる、という結果が残るわけではありません。でも、自分が罪を犯さなくても、加害者家族になってしまうことがあるかもしれない。自分にはどうにもならないことで、こんなに責め立てられている武島くんの人生を見てどう思うのか、感想を知りたいので、ぜひ感想をSNSでつぶやいてほしいです。
■本田翼
1992年6月27日生まれ、東京都出身。2006年にスカウトされ、モデルデビュー。2012年より映画、ドラマなど活動の場を広げる。以降ドラマ『GTO』(12)、『ショムニ 2013』(13)、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(16)、『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(18)、映画『アオハライド』(14)、『鋼の錬金術師』(17)など、女優としても話題作に続々出演。ドレス:LOKITHO ブレスレット:e.m.