キャリアとの緊密な連携もアピール
基調講演にはVerizonとAT&T、EEの幹部も出席して、各社の5Gに関連する取り組みを紹介しました。
VerizonからはChief Network Engineering Officer and Head of Wireless NetworkのNicki Palmer氏が登壇。Palmer氏は同社が北米で実施しているミリ波ベースの5Gネットワーク通信試験とエコシステム確立のための様々なテストを紹介しました。
5G対応のスマホについては、2019年の早い段階でサムスンの端末を投入するほか、モトローラが発表済みの5G対応にアップグレード可能な「Moto Z3」の取り扱いにも意欲を示しています。
ほかにも北米では大学など研究機関やパートナー企業と一緒に5G技術の研究を実施するためのオープンラボを、ニューヨークをはじめボストン、ワシントンDCにロサンゼルスなど主要都市に展開するそうです。
AT&TのWireless Product Marketing SVPのKevin Petersen氏はこれまでに着実に積んできた高速通信技術の実績を足がかりにして、今後もBtoBとBtoCの双方で5Gエコシステムの拡大を積極的に図っていく姿勢を強調していました。モバイル向けの5Gネットワークは2019年に19の都市で展開。5Gスマホの投入もプランに入っていると述べています。
BT/EEグループのExecutive Advisor for 5GであるFotis Karonis氏は、UKのモバイルキャリアとしてEEが最高品質の4Gネットワークを提供してきたことについて触れ、今後は5G対応へのアップグレードを積極的に図りたいとしました。
2019年にはロンドン、エジンバラ、カーディフ、ベルファスト、マンチェスター、バーミンガムで2019年に5Gをローンチ。2019年にはさらにブリストルやリバプール、コベントリー、グラスゴーなどにロールアウトしていく計画を立てています。
なお日本のキャリアについてはNTTドコモが2019年に5Gのプレサービスを提供、2020年の春に商用サービスを開始する計画を打ち出しています。KDDIとソフトバンクも2020年を商用化のタイミングに見据えています。
Amon氏は「来年はこのSnapdragon Technology Summitで沢山の5G対応デバイスのことをお話ししたいと思っている」として基調講演を締めくくりました。