岡安:それと1回のトレーナーバトルにつき、2回だけ「シールド」を使えるんです。シールドは相手がゲージ技を使ったタイミングでだけ選択できるようになっていて、相手のゲージ技によるダメージを軽減してくれます。
瀬尾:ふむふむ。ポケモンGOの技は基本的に攻撃技しかないので、単調なバトルになりそうでしたけど、シールドによって戦術性が出てきそう。
岡安:そうなんですよ。シールドは2回しか使えないというのがキモですね。攻撃する側としてみれば、2ゲージ、もしくは4ゲージの技(1ゲージ技よりもゲージがたまりやすいが、1ゲージ技に比べて威力は弱い)にシールドを使わせ、本命の1ゲージ技をたたきこみたいわけです。そこら辺の駆け引きが重要かと。
瀬尾:そういった戦い方があるのであれば、ポケモンに覚えさせるゲージ技は、ゲージ数が違うものがいいかもしれませんね。トレーナーバトルは、手持ちポケモン1対1ですか? それとも本家のように、手持ちポケモン6対6ですか?
岡安:そこは間をとって3対3です。なので、タイプの組み合わせが重要になるでしょう。
瀬尾:そういえば、トレーナーバトルってどこでできるんですか? やはりジムを利用するんですか?
岡安:場所に関しては、ポケモンのトレードに近い感じですね。基本的に場所の制約はないのですが、バトルをする相手に自分の二次元バーコード(QRコード)をスキャンしてもらう必要があるので、スマホを突き合わせられるくらいの距離でしかできません。
瀬尾:そうなんですか! どこの誰だかわからないトレーナーと、殺伐とした雰囲気でバトルするようなことはなさそうで安心しました。トレードに近いってことは、フレンドとしか対戦できないなどの制約が?
岡安:いえ、フレンドでなくても二次元バーコードを読めばトレーナーバトルができます。ただ、フレンド同士だと特典があって、親友以上の仲良し度のトレーナーとバトルする場合、バーコードを読み取らなくても遠隔でバトルできるんですよ。
瀬尾:えっ、普通にオンラインバトルができるってことじゃないですか。
岡安:親友以上なので、それなりに仲がよくないといけませんが……。
瀬尾:トレーナーバトルは勝ち負けがあるので、あまり親しくない人とやって圧勝しちゃうと、灰皿とか飛んでくるかもしれませんね。
岡安:1980年代のゲームセンターじゃないんですから、そこまではないと思いますよ?
瀬尾:でもレイドバトルと同じように、初心者はちょっと手が出しにくそう。
岡安:そうでもないんですよ。トレーナーバトルには、ポケモンのCP最大値が1,500までの「スーパーリーグ」、CP2,500までの「ハイパーリーグ」、CP値の上限がない「マスターリーグ」と3つのクラスがあります。一番下のスーパーリーグなら、たとえトレーナーレベル40のやりこみトレーナーでも、弱いポケモンを使わなければならないので、初心者でもいい勝負ができるはずです。
瀬尾:安心しました。
岡安:トレーナーバトルをこなしていくとメダルがもらえるのですが、リーグによってもらえるメダルが異なるようです。やりこみトレーナーも、スーパーリーグを無視するわけにいかないと思うので、どのリーグも盛り上がるでしょう。
瀬尾:でも、いきなりトレーナーとバトルするのはちょっと怖い気がします。
岡安:そういう人は、チームリーダーとバトルして練習するといいかもしれません。
瀬尾:チームリーダーと戦えるんですか?
岡安:いわゆるCPU戦みたいな感じですね。これで慣れてから対人戦にのぞむとよいでしょう。
瀬尾:ほほぉ、ちょっと練習してから勝負することにします。トレーナーバトルでメダルがもらえるって話でしたけど、勝敗は重要なんですか?
岡安:勝敗は重要ではないかもしれません。メダルも勝ち負けに関わらずトレーナーバトルをこなしていくともらえる仕様になっているようですし。本家「ポケモン」だと、最終的にバトルのためにポケモンを捕獲し、育てるのが目的になってしまいますが、ポケモンGOはさまざまな遊び方のひとつとしてトレーナーバトルもあるよ、って感じです。
瀬尾:なるほど、でも新しい楽しみが増えるのはいいことです。年末年始はアツいトレーナーバトルで寒さを吹き飛ばしましょうね、岡安さん!!
岡安:(急にやる気だな……)がんばってくださいね。