強力なライバルは「BTOパソコン」

続いてレノボ・ジャパンのコンシューマ製品部 プロダクトマネージャーの藤井宏明氏が新製品に関して紹介しました。

新製品のデザインを考えるにあたり、レノボは自社の旧製品、今回の製品、実用性重視(全部入り系)のデザインという3パターンに加え、競合するゲーミングPCメーカー3社のデザインを加えた6デザインについて、反応を調査したといいます。

その結果、実用性重視のものや、奇抜でも設計に意図のないものには否定的だったいう結果となり、新製品には機能美を追求したミニマリズムデザインを採用する事になりました。下位製品でも同一デザインを採用しています。

  • レノボ・ジャパン コンシューマ製品部 プロダクトマネージャーの藤井宏明氏

  • ユーザー調査から、ゲーミングPCにありがちな奇抜なデザインは目を惹くものの、設計に意図のない機能は不要という結果に。無駄を省いた機能美「ミニマリズムデザイン」が採用されました

一方、最新CPUを生かすためには優れた冷却機構が必要で、C730ではデュアルチャネル冷却機構、T730では水冷ユニットを搭載しました。T730/C730共にCPUにはIntel Core i9-9900Kを採用。GPUはNVIDIA GeForce RTX 2080を搭載。CPUとGPUに関しては将来ラインナップを増やす予定となっています。

なお、筐体デザインは変わりませんが、従来のT530/C530は赤一色のLEDイルミネーションでしたが、T730/C730はフルカラーLEDイルミネーションに変更。T730の水冷ユニットもLEDイルミネーション付となっています(イルミネーションは設定で変更できるので消灯すればシンブルなPCになります)。

  • 新シリーズの特徴は冷却のアップ。T730は標準で水冷搭載

さらにプロゲーマー・コアゲーマーだけでなく一般のユーザーにも対応すべく、T530/C530は小売チャネルでの展開を実施。幅広いユーザーへの訴求を狙います。

発表会のあとで聞いたところ、日本のゲーミングPC市場での強力なライバルはメーカーPCでなく、BTO製品であると言います。彼らと正面からぶつからないよりカジュアルな層を開拓する手段として、ゲーミングPCの店頭販売というチャレンジを行ったと話していました。

  • 本日の発表でLegionのポートフォリオは3筐体5製品へ

  • 本日発表のT730/C730はLenovoオンラインストア販売のみで、すそ野を広げるLegion T530(T730と同じ筐体の下位モデル)や、Legion Y530(ノートPC)は小売店舗での販売を12月に実施します

Lenovoデビット社長とR6Sで対戦!

発表会ののち、ソフマップAKIBA②号店パソコン総合館「e Sports Studio」で、Lenovoベネット社長との対戦権を賭けたメディア対抗ゲーム大会が実施されました。

ゲームタイトルは、Lenovoがグローバルスポンサーとなっている「Rainbow six Siege」。本来は5対5で行うタイトルですが、今回は1対1での特別戦。8媒体による勝ち抜き戦で、マイナビニュースからは編集部・村田が参加するもあえなく一回戦で敗退。見事勝利に輝いたのは、前回優勝のASCIIを破ったファミ通さんでした。

ファミ通さんのプレイヤーは今回のために特訓したのではなく、PlayStation4時代から3年間プレイしたという実力派。対抗戦では相手の頭を狙い一撃で倒す「ヘッドショット」を華麗に決めつつ、ベネット社長戦では防弾盾を持つ(ちょっと特殊な)キャラクターを選択するなど、経験と実力の差を見せつけました。

  • 「ゲーマーベネット」との対戦権を賭けたメディア対抗戦も行われました。マイナビニュースはPC Watchさんと対戦、力及ばず敗退に。優勝は前回の勝者ASCIIさんを破ったファミ通さん

  • かくしてファミ通さん VS ベネット社長のエキシビションマッチが開催! 準備中のベネット社長

  • とはいえファミ通の選手さんは3年の経験を持ち、この回では正面から撃っても有効にならない盾オペレーターで盛り上げる!

  • エキビションマッチも勝ったファミ通さん(左)とベネット社長(右)。後ろにいるのが今回の実況を務めた匠Festivalの方